面接で最近気になるニュースを聞く意図って?

◇情報収集力があるかどうか

あなたが普段からどのくらい周囲の情報や知識を得ようとしているかという力です。ニュースは日々新しい報道がされ、どれだけ敏感に情報を収集することができるのかについて、面接で確認するという狙いがあります。
情報収集力はどの業界・企業でも大切で、情報収集力が高ければ高いほど有益な情報を素早く収集することができ、それを自分自身に活かすことで成長に繋がります。新卒は入社後の成長を見越して採用するのがほとんどなので、成長できる基盤が備わっていることが重要視されます。「情報社会」と言われる現在、素早く正しい情報を収集することは、社会で生き抜くための大切な能力のひとつとも言えます。

◇価値観を知るため

1つのニュースに対して、どのような考えを持っているのかは人それぞれ異なります。なので、面接で最近気になるニュースに対してどのような感情を抱いたかを聞くことで、その学生自身の価値観や感性、人となりを知ることができます。自分の考えを伝えるためにも、興味のないニュースを選ぶ必要はありません。話題になっていないニュースでも、自分自身に関わりのあるニュースや興味があるニュースを選ぶことで意見に深みが増しますし、個性をアピールすることができます。
自分の考えや価値観を持っていないと、「この学生は仕事をする時にも自分の意見を言わず、人任せにする人なのかな」とマイナスな印象を与えてしまいます。ビジネスの場では自分の考えを求められる機会は増えるので、学生の内から自分で考えを話すことを意識しておくと良いでしょう。

◇社会問題に対する意識を見るため

社会人として生きていくためには、私たちが今生きている社会に対してきちんと関心を持ち、責任感を抱くことが大切です。
気になるニュースが言えないということは、社会に対して無関心と思われてしまいます。責任感が薄いと捉えられてしまわないためにも、普段から日本や世界で何が起きているかを把握しておくことで、社会性のある人物であるという印象付けることができます。

◇学生の個性を見るため

最近のニュースといってもさまざまあり、何を取り上げるかは学生によって異なります。そのため、採用担当者は学生が取り上げた「最近のニュース」を通して、どのような分野やテーマに興味があるのかあなたの個性を知ろうとしています。
「あなたの興味・関心が湧いた最近のニュース」を選んで話すと、自己PRにも繋がってきます。「最近の気になるニュース」の質問は自己アピールできる場だとも言えます。

面接で最近気になるニュースを聞く意図って?

面接で「最近気になるニュース」を質問された際のオススメジャンル

◇志望業界に関するニュース

志望業界に関する最近のニュースを話すことは、業界への関心度の高さのアピールにも繋がります。例えば、銀行業界では「フィンテック」に関するニュースや旅行業界では「インバウンド」に関するニュースなどです。志望度が高い企業がある学生は、その企業に関連する最近のニュースも把握しておきましょう。業界に関連する最近のニュースを理解しておくことは、業界分析にも繋がります。

◇社会問題

例えば「地方創生」「少子高齢化」「人手不足」「フードロス(食品廃棄)」など、社会問題に関する最近のニュースはたくさん報道されています。
社会問題は業界や企業に関係なく提示できるのでオススメです。どの業界・企業でも社会に属しているため、社会問題のニュースなら多少なりとも関連性があります。社会問題に関する最近のニュースを取り上げることで、「日頃からよくニュースを収集している学生だ」と良い評価をされやすくなります。マイナーな社会問題より、有名な社会問題のニュースを取り上げた方が無難であると言えます。

◇経済関係

例えば「キャッシュレス」「電子マネー」「ブレグジット」などが経済に関する最近よく話題になっています。経済に関する最近のニュースはたくさんあり、誰でも簡単に話せるのでオススメです。反対に誰でも話せてしまうジャンルなので、ありきたりな回答にならないように、オリジナルの回答をすることを心がけましょう。
また経済のニュースは面接官の方がより詳しい情報を知っている可能性があります。突っ込んだ質問が飛んでくるかもしれません。そのため話題になっている経済関係のニュースを選ぶ際は、興味・関心が高く自分も詳しく話せるニュースを選ぶといいでしょう。

◇自己紹介の延長線上にある得意分野

面接とは自分を伝える場です。もちろん面接官主導なので勝手な行為はNGですが、自分の畑のニュースで他人に興味を持ってもらえそうな内容かつ先に紹介した人事がこの質問をする意図を満たせるならオススメです。しかし、自分のトーク力に自信がなければやめたほうがいいでしょう。苦痛な時間にもなりかねる難しい選択です。

面接で「最近気になるニュース」を質問された際のオススメジャンル

面接で「最近気になるニュース」を質問された際のNGなジャンル

◇宗教

宗教や思想など、その人個人の信条に関わるニュースは避けた方がいいです。
厚生労働省が採用選考の指針をまとめた公正な採用選考の基本によると、本人の適性や能力に関係のない事項や本来自由であるべき事項を企業が把握することは、就職差別に繋がる恐れがあるとされています。企業が学生の宗教や思想について知ってしまうことで、採用を見送られてしまう可能性もあります。

◇政治

政治は相手の立場が分からないので、対立を避けるためにも話すのは避けましょう。
例えば「この前の選挙で、私はX党を支持していたのに、Y党が勝った。」と述べると、もし面接官がY党を支持していた場合、気分を悪くさせてしまいます。
もしあなたが政治を最近の気になるニュースとして興味・関心を持っていたとしても、話さない方がいいでしょう。

◇芸能人の関するニュース

芸能人に関するニュースを最近の気になるニュースとして答えても、何も自分の興味関心や考え方をアピールすることには繋がりませんので、オススメしません。特に芸能人の不倫や交際などのプライベートなゴシップはNGです。面接の場を盛り上げるために芸能ニュースを答える学生がいますが、マイナスな印象になるので避けましょう。どうしても芸能人に関するニュースを取り上げたいという学生は、その人自身の功績などに焦点を向けて、さらにそれを自己アピールに繋がるように考える必要があります。

◇スポーツ

スポーツ業界を志望するのであれば、スポーツに関するニュースを話しても問題ないです。しかし、それ以外の業界を志望するのであれば、スポーツに関するニュースは避けた方が良いでしょう。

面接で「最近気になるニュース」を質問された際のNGなジャンル

まとめ

今回は人事が気になるニュースを聞く意図とオススメジャンルとNGなジャンルについて紹介しましたがいかがでしたでしょうか。「ニュースなんて見ない。」そういう大学生は最近多いです。しかし、社会人になると毎日ニュースを確認することは常識であり、マナーなのです。今後見ることになるのですから、就活で役立つ今から見ておいた方が効率的です。最近はアプリでいつでもどこでも見れますので、ぜひ興味を出して見てはいかがでしょうか。

まとめ

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