【目的】就活の自己紹介は何のためにするの?

面接で自己紹介をする目的は、『話しやすい雰囲気を作るために、自分は何をしてきたどんな人間なのかを相手に理解してもらうこと』です。
その人の雰囲気、やってきたことなど、簡単に掴むために、面接の一番最初の質問として「自己紹介をしてください」と問われることが多いです。
自己紹介の内容から、雑談が始まり、場が和み、そこからだんだん面接の核心をつくような質問になっていくというイメージでしょう。

面接においても、1日にたくさんの学生と話をします。特に自分の面接の前後も面接を受ける人がいる場合、前後の人と比べられてしまうこともあるので、印象に残る必要があります。いかに自己紹介において、相手の興味を惹きつけられるか、印象に残るかが重要です。

【注意】就活の自己紹介と自己PRの違い

似ているようで異なる、自己紹介と自己PR。違いについて考えてみましょう。

自己紹介は「あいさつ」と「コミュニケーションのきっかけ」

自己紹介は、前章の目的の部分でも述べましたが、コミュニケーションのきっかけ、どんな人なのか初見の相手に知ってもらうためのものです。
話が弾むきっかけにもなります。相手に興味をもってもらえるように、簡単に自分について紹介しましょう。

自己PRは「能力や意欲のアピール」

一方、自己PRとは「自分のプレゼンテーション」です。(PRとは、 public relationsの略です。)なので、面接官に自分を売り出す必要があります。そのため、「自己PRをしてください。」と言われたら、自分の能力や意欲をアピールして、どうように企業に貢献できるか伝えましょう。

以上より、自己紹介と自己PRは目的が異なることを念頭において、対策をしていきましょう。

就活の自己紹介で伝えたい要素

自己紹介で盛り込みたいポイントについて紹介します。構成としては、『大学名・氏名⇒h学生時代に行ったこと⇒締めのあいさつ・意気込み』が良いでしょう。

①大学名・氏名

必ずはじめに名乗りましょう。大学名と名前はセットで名刺のようなものです。最初に伝えることで、その後伝えたい特徴がより引き立つでしょう。

例:「〇〇大学〇〇学部〇〇学科から参りました、就活太郎と申します。」

②学生時代にやったこと

学生時代において何に力を入れていたのか、何に夢中になっていたのか、その人の魅力や人柄を表すようなエピソードを紹介しましょう。最初に名前や大学名を名乗ったことで、このエピソードが関連付けられます。何を学んだのか、得たのかまで伝えるとなお良いでしょう。

例:「学生生活で一番力を入れたことは〇〇です。〇〇を通して〇〇を学びました。」

③締めのあいさつ・意気込み

そして最後に、締めのあいさつとして意気込みを伝えましょう。グダグタ語る必要はないので、ここで簡単に今日の面接に挑む気持ちを伝えましょう。
例:
「本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。」
「御社の○○というところに魅力を感じております。本日はよろしくお願いいたします。」

一貫性

自己紹介から、だんだん本格的な人間性や志望動機を問うような質問になってきます。そこで、エピソードや人間性に一貫性がないと説得力がありません。その先まで考えて自己紹介をしましょう。

就活の自己紹介で伝えたい要素

就活の自己紹介を作成しよう~例文紹介~

上記を踏まえて、例文を2パターン紹介します。30秒で答える短めの場合もありますが、何も言われない場合は短すぎても長すぎても良くありません。時間指定がない場合は、平均的には1分くらいが妥当でしょう。

あらかじめ、まとめておくことで本番の面接では緊張なく話すことができるでしょう。

【30秒】就活の自己紹介の例

30秒の自己紹介の場合、簡潔に、コンパクトに淡々と伝えなければ、オーバーしてしまいます。文字数に換算すれば、150~200字程度にまとめる必要があります。

(例)
「はじめまして。
◯◯大学◯◯学部◯◯学科から参りました、山田太郎と申します。
ゼミでは◯◯を専門としており、◯◯という強みを養うことができました。
◯◯の提供を行う御社であれば、自身の強みを活かしながら
人々に感動を与えることができると確信しています。
自身の夢を叶えられる御社での面接ということで、張り切っている反面
少し緊張しております。
丁寧にお話していきたいと思いますが、分かりにくい点ありましたら
ご指摘ください。
本日はよろしくお願いします。」

【1分】就活の自己紹介の例

1分間で話す場合、300字程度の文字数が目安です。自己紹介ではアイスブレイクのようなものなので、話しすぎてもいけません。内容の塩梅も考えながらも相手から印象が良くなったり、場が和むような紹介文を作成しましょう。

(例)
○○大学経済学部から参りました、○○と申します。大学時代はバレーボール部に所属しており、ポジションはセッターでした。セッターはチームの攻撃を支える要で、アタッカーの能力をどこまで引き出せるかを求められるポジションです。
アタッカーの気持ち、個人の能力、相手ブロックの状況といった、複数の情報を一度に考え処理することで、冷静な判断力や分析力が身につきました。面接にも冷静な気持ちで取り組み、念入りに自己分析して得た自分という人物像を深く知ってもらいたいと思います。本日は、よろしくお願い致します。

就活の自己紹介で気を付けるべきポイント

内容を事前に考えても、、面接では内容だけで評価をされません。その人となりがどうしても出てしまい、場合によっては人間性で不合格になってしまいます。そこで、自己紹介する際に気をつけたいことを紹介します。

表情・視線

表情は、最初の印象つけるものです。自己紹介は面接官に会って、すぐの場面が多いので、まだ緊張しているとは思いますが、できるだけ笑顔で口角を上げながら話すことを意識しましょう。そのような顔で話すと、「笑声(えごえ)」になり、相手も聞きやすくなります。
また、表情一つで自信があるかないか、判断できます。自信があるように、表情にも入社をしたいという強い意志を持たせましょう。

視線は、下を向かず、前を見据えてください。面接官が一人の場合は、その人を見て、複数いる場合は交互に見ましょう。

言葉遣い

面接官は目上の人であり、将来の上司になる人です。言葉遣いには気をつけましょう。丁寧な言葉遣いでその人を図ることができます。

話す速さ、滑舌

時間の指定があると、どうしても焦ってしまい、早口になりがちです。早口で話すと、相手は聞き取りにくく、マイナスイメージになってしまいます。採用担当者にとっては、履歴書やエントリーシートには目を通すものの、初めて聞く話です。わかりやすく、早口になりすぎないように心がけましょう。明確に伝える力があるかどうかは、社会人にとって大切なスキルの一つです。
またできる限り、滑舌よく話せるように、滑舌が悪い方はトレーニングをして良くしていきましょう。

就活の自己紹介で話すことがない人は?

「サークルやアルバイトなどをやっていないから、何も話す事がない」と不安になる人がいますが、やっていない場合はあえて「やっていない」と伝える必要はありません。 学校での活動やアルバイト以外でもよいので、趣味や特技など、プロフィール以外のあなたの情報を伝えましょう。どういったことをするのが好きなのか、そこからどういった人間なのか分かれば良いのです。

(例)
○○大学文学部英米文学科から参りました、○○と申します。大学では文学を学んでいることもあり趣味は読書で、年間300冊は読んでいます。お気に入りの一冊は「十五少年漂流記」という冒険譚で、何度読んでも心が踊らされます。
面接では読書で身につけた知識や想像力を発揮して、私という人間を知ってもらい、いかに御社で役立つ存在かをアピールしたいと思います。本日は何卒よろしくお願い致します。

就活の自己紹介で話すことがない人は?

まとめ

最初がうまくいけば気が楽になり、面接官に笑顔が見られて場が和めば、緊張もほぐれ、ほっとするでしょう。そうすると、面接全体もうまくいくはずです。自己紹介は最初の段階にするものなので、緊張しやすいですが、自分のことを知ってもらうためのもの、場を和ますためのアイスブレイクだと思って、面接官と仲良くなるための質問だと、気を張らずに自分のアピールを忘れないで、笑顔で挑みましょう。

参考:
https://careerticket.jp/media/article/1430/

1分の自己紹介で面接官に伝えるべき3つの内容|OK・NG例文付き

関連記事

新規会員登録はこちら
ページトップ