① 『とにかく、結論から話す』
『結論から話す』
これが話し方のエッセンスにおいて最も重要なものです。
以下に例を挙げます。
面接官「学生時代頑張ったことはなんですか?」
学生A「大学に入ったら~をやろうと思っていて、それで~なきっかけがあって、~を始めて、特に~を頑張りました。」
学生B「~を頑張りました。それは~なきっかけで、~を始めたからです。」
違いは明らかですね。
日本語の性格上、無意識に話すとほぼ全ての人が前者のような喋り方になってしまいます。日本語は原因→結果の順番で話す論理構造が基本ですので、無自覚でも、ほとんどの場合は結論から話せていないのです。
しかし、前者と後者では評価に圧倒的な差が出ます。一発で評価が分かれると言っても過言ではありません。「面接官は最初の5分で人を判断する」という話がありますが、それは見た目などの情報だけでなく、こうした『 話し方 』も大きな影響を与えているのです。
意識して「結論から話す」ことで周りと差をつけましょう。
② 『とにかく、質問と答えを一致させる』
面接官『そのような困難が生じた原因は何でしたか?』
学生『私は、この困難を打破するために~を実践して、こういう結果を得ました。』
なんだかおかしいですよね。
しかし自覚してください。
これを読んでいるあなたを含め、ほとんどの学生は上の例のような答え方をしています。
面接で緊張し、自分をアピールしなければと思うあまり、本来なら当然のようにできるコミュニケーションが全く成り立たなくなっているのです。
実際、私もグループ面接などで他の学生の面接の様子を見る機会がありましたが、ほとんどの学生(実に9割以上)が、面接官のした質問に対して食い違った答えをしており、それにより正常なコミュニケーションができていなかったのです。そういった学生は、もちろん面接を通過することは出来ません。
聞かれていることを今一度思い起こし、「何を答えるべきなのか?」を自分に問うてください。質問の疑問文は5W1Hのどれなのか、またはYes/Noで答えるものなのか。質問された際に、頭に留めておくことさえできれば、容易に解決できるはずです。
③ 『とにかく、簡潔に』
面接官『取り組みの中でどんな困難がありましたか?』
学生『~な困難があって、その結果~になって、しかし私は~と思って、~な行動をして、その結果~。』
皆さんの話は、長いです。
全校集会の校長先生のあいさつよりも長いと思ってください。
基本的に面接での会話は、短いほど好まれます。ビジネスの場において、社会人は時間が限られているからです。
よって面接では、聞かれたことにだけ答えればよいのです。
面接官『取り組みの中でどんな困難がありましたか?』
学生『~な困難がありました。』
これで充分です。
余計なアピールは、かえって悪印象になることをここで自覚しましょう。
「ちょっと言い足りなかったかな」
面接後にそう思うくらいが丁度よいのです。
「話し方は理解できたけど、じゃあどうすればいいの?」
今から、”意識して”改善してください。
いきなり面接で無意識に実践するのはおそらく不可能に近いでしょう。
毎日の人とのコミュニケーションや、これから少しずつ始まる選考の中で、必ず”意識して”改善してください。
例えば、1回1回の面接が終了する度に1度ノートで振り返り、①結論から話せたか?②質問と答えは合致していたか?③話は長くなかったか?を実際の面接での質問内容を1つ1つ振り返り、自分に対してフィードバックしてください。最初はもちろん散々な出来だと思いますが、やがてどんどん『 話し方 』を自分のものに出来ていることが実感できるようになるでしょう。
毎日”意識して”改善することで、最終的には無意識に『 話し方 』が身に付きます。
そうなれば、もう向かうところ敵無しです。
今回紹介した『 話し方 』を、是非身に付けてください。
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