設問1.学生時代に時間をかけて取り組み、やり遂げた重要な実績を2つあげ、 各実績について、あなたが重要だと考えている理由を含めて述べてください。

◆実績1(全角入力50文字まで)
大学2年次に、サクソフォン四重奏で出場した全日本アンサンブルコンテストで金賞を受賞しました。
◆実績1の理由(全角入力600文字まで)
目標設定と、その達成に向けた施策を明確化したことが受賞につながりました。1年目のコンテストでは予選を経て都大会に進出したものの、全国大会へ出場できる上位2枠に入ることができず敗退しました。2年目は「全国大会で金賞受賞」という目標を立て、同じメンバーで再挑戦することにしました。そこで、目標達成のために、以下の3つの戦略を立てて実行しました。第一に、私達がコンテスト用に選んだデザンクロ作曲の『サクソフォン四重奏』は技術面の難しさだけでなく、作曲者の意図が何通りにも解釈できることから難曲とされていました。そこで、演奏以前の問題として「作曲者の意図をどのように表現するか」ということを徹底的に議論し、4人の目指す「サクソフォン四重奏曲像」を明確にしました。第二に、曲の流れに沿って練習するだけでなく、独特の和音の響きを合わせるために、曲中のすべての和音をひとつひとつ取り上げて4人で合わせる、という作業を行いました。第三に、4人が各自のレベルを上げることに責任を持つ、という約束をしました。私は音作りの要となるリトンサックス担当だったということもあり、「全体練習の後も必ず1時間残って練習する」というルールを自分に課して1年間練習を続けました。クラブ活動時間外の練習は大変でしたが、やるべきことを明確にしていたので迷いなく打ち込むことができ、結果として2年目の挑戦では全国大会で金賞を受賞できました。

◆実績2(全角入力50文字まで)
スタンフォード大学の夏季講座で受講した起業論のグループワークで、最高ランクのAの評価を得ました。
◆実績2の理由(全角入力600文字まで)
チーム内での役割を自覚し、チームメイトの力を引き出すことができたことが高評価につながりました。与えられた課題は、「5人1組で、企業あるいは起業家に対して3ヶ月かけて戦略の提案を行う」というものでした。私達の担当企業は「Underdog」という、学生と中小企業の採用マッチングを行うベンチャー企業でした。メンバーは私以外にブラジル人2人、ウクライナ人1人、アメリカ人1人という構成で、専攻もコンピュータサイエンス、建築、機械工学と様々でした。当初は民族性や時間感覚の違いから、話し合いを時間通りに始めることもできない状況でした。そこで、まずはお互いの信頼関係を築くことが重要だと考え、一緒に食事をしたり、週末に映画を観に行ったりして積極的にコミュニケーションを取りました。その結果メンバー間の信頼が生まれ、議論への参加率が上がりました。苦労した点は、実際のビジネス課題を与えられたのに対して、メンバーのなかでビジネス系の専攻は私だけだったため、なかなか議論が進まなかったことです。そこで、メンバー全員が議論に参加しやすいように、経営戦略のフレームワークを用いて現状の分析を行うことにより、皆の課題に対する理解が進み、より多くの意見を引き出すことができました。結果として、個々人の力では思いつかなかったようなアイデアを最終提案に取り入れることができ、クライアントからAの評価を得ることができました。

設問2.あなたが国際協力銀行で取り組みたいと考えている課題を2つあげ、各課題について、なぜ取り組みたいと思うか、あなたの強みがどのように活かせると思うかを述べてください。

◆課題1(全角入力50文字まで)
近年になって、高い技術や品質を持つ日本の製造業の国際競争力が低下してきている、という課題。
◆課題1の理由(全角入力600文字まで)
留学生活を通じて、「日本の技術は世界に誇れるものであり、それを発信していくことは、世界のためになる」という確信を得たからです。大学のゼミ活動で産業論を学んでいると、「日本は先進技術を生み出すことに長けているが、それをビジネスへと発展させていくことが苦手である」と感じる場面が多く、事実として日本が劣勢に立たされている分野が多くありました。このような背景から、私は日本の製造業について悲観的な視点を持って留学に行きましたが、この考えは現地で覆されました。留学中はアメリカ、アジア、ヨーロッパ、アフリカ等、文字通り世界中の学生と意見交換する場面がありましたが、共通して感じたのは、「日本の技術・製品は依然として世界中から信頼を得ている」「特にインフラ分野の技術は多くの国から求められている」ということでした。この体験から、日本の技術輸出を支えて日本の国際競争力を取り戻すと共に、世界の発展に貢献していきたい、と考えるようになりました。この課題に取り組むにあたり、留学を通じて身につけた「課題発見・解決能力」を活かすことができると考えています。留学中には、前述のグループワークのエピソードを始め、プロジェクトを進めるなかで予想外の課題に直面する場面が多々ありました。私はその度に課題の根本原因を探ることで乗り越えてきました。この強みを、日本の技術輸出の際に起こりうる障壁を乗り越えていくことに活かしたいと考えています。

◆課題2(全角入力50文字まで)
東日本大震災以降、日本では新たな視点でのエネルギー政策が求められている、という課題。

◆課題2の理由(全角入力600文字まで)
日本のエネルギー政策を支えることを通じて、世界の発展にも貢献したいと考えているからです。私は東日本大震災以降、エネルギーについて関心を持つようになりました。計画停電をはじめ、知り合いに工場経営者の方がいたこともあり、エネルギーの安定供給が国にとっていかに重要かを実感しました。事実上の「資源貧国」である日本は、資源を輸入に頼らざるをえないのは事実です。一方、留学中に履修した国際関係論や開発学といった授業では、「資源大国」でありながらそれを国益へと発展させられていない途上国が数多くあることを知りました。この経験から、日本のエネルギー政策を解決することは、途上国の発展にもつながるのではないか、と考えるようになりました。この課題に挑戦できるフィールドが御社にはあると考えています。この課題に取り組むにあたって、「周囲を巻き込みながら物事を進めることができる」という強みを活かすことができると考えています。早稲田吹奏楽団での活動は、演奏・運営どちらの面をとっても1人だけで解決できる問題は無く、常に周囲との協働が求められてきました。出場したコンテストでは、目標設定や施策の明示化といった周囲への働きかけが金賞につながり、舞台演出担当として演奏会に臨んだ際には、60名を越すメンバーと専門業者を取りまとめました。多様な関係者を巻き込む必要があるビジネスでは、この力が活かせると考えています。

設問3.あなたのこれまでの人生における喜・怒・哀・楽を象徴する出来事について、述べてください

◆喜(全角入力150文字まで)
サクソフォン四重奏のバリトンサックス担当として出場した全日本アンサンブルコンテストで、金賞を受賞したことです。前年は都大会で敗退し、同じメンバーで再挑戦した年でした。4人で全国大会金賞を目指して努力してきたことが認められたことは、大きな喜びでした。

◆怒(全角入力150文字まで)
大学の学生留学アドバイザーとしての活動時に、議論を行なう予定だったメンバーの1人が全く準備をしてこなかったときに怒りを感じました。彼1人のために全く議論が深まらず、無為に時間が過ぎました。これは、後に会議の準備の方法を変革するきっかけになった出来事でした。
◆哀(全角入力150文字まで)
早稲田吹奏楽団での舞台演出担当時、舞台演出への来場者満足度が低いことが発覚したことです。団員による素晴らしい演奏や、その演奏のために積み重ねてきた努力が来場者に伝わっていない状況に哀しさを感じ、舞台演出を従来の伝統的な方法から変革する原動力となりました。

◆楽(全角入力150文字まで)
留学中のグループワークで、建設的な議論ができたときです。多様なバックグラウンドを持つメンバーで構成されたチームでは、議論がまとまらないことも数多くありましたが、それを乗り越えて議論が前進し、1人では成し得ない成果が出たときには、楽しさを感じました。

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