修士論文/卒業論文、研究室/ゼミ、授業/実験等で取り組んだテーマなど(500文字)

研究テーマは「二輪車椅子の快適性向上」です。二輪車椅子は通常の四輪の車椅子と異なり、キャスタと呼ばれる前輪がないため不安定である一方、段差乗り越えが容易になるなど機動性が高いという長所が存在します。二輪型のロボットについてはこれまでも多くの研究がなされてきましたが、ロボット自体の安定化のみにとどまっており、その上に乗る「搭乗者の快適性」の研究は行われていませんでした。車椅子は人が搭乗する乗り物であるため、「搭乗者の快適性」が最も重要であると考えられます。そこで、搭乗者にとって不快な振動を抑制することを目的とし、車椅子の新しい制御アルゴリズムの構築を試みました。まず、車椅子の座面の前後に力センサを埋め込み、搭乗者の姿勢変動を測定可能にしました。次に、その力センサで測定した姿勢変動データを用いた、搭乗者の振動抑制アルゴリズムを新たに構築しました。さらに、実際に実機実験を行い、提案手法による快適性の向上を確認することができました。本提案手法により、段差乗り越えや不整地走行時に生じる予期せぬ衝撃の影響を軽減することが可能となり、機動性・快適性ともに優れた車椅子が実現できると考えています。

あなた自身が思う、「10年後ソニーが展開しているビジネス」について、“作り上げたい具体的な商品・サービス内容” / “重点エリアとすべき国や地域” / “経営戦略や財務戦略” / “実現に向けた技術的課題と解決方法”など、希望するコース・職種の観点から、あなた自身のアイデア、経験や専門性などを交えながら提案するとともに、その理由も記述してください。 なお、提案に際しては、ソニーが発売している商品・サービスや経営判断、他社の事例、技術・マーケット動向などを踏まえて提案してください。(テーマ:30文字、 本文:500文字)

テーマ: 存在を意識しない黒子的カメラアプリケーション
近年グーグルグラスのようなヘッドマウントディスプレイの開発が盛んに行われており、スマートフォンの次世代のデバイスとして期待されています。そういったデバイスに対応した、「存在を意識しない黒子的カメラアプリケーション」を提案します。私は、普段の遊びや旅行に行くときに写真を撮ることがよくあります。しかし、ふと気付くと写真を撮ることに夢中になりすぎていて、「今」を楽しめていないのではないか、と感じてしまうのです。花火大会に行った際も、いかに手ブレせずに撮ることができるか、そればかり考えている気がします。このような問題を解決するために自分の目に映ったものを自動的に撮ってくれる、「黒子のようなカメラアプリケーション」を作りたいと考えています。メガネ型のカメラを用いて、写真を撮るタイミングは脳波の状態によって判断します。脳波を測定して興奮状態になったときに自動的に写真が撮れるようにし、自分でシャッターを押さなくても写真が撮れる仕組みを構成します。このアプリケーションを用いることで、写真を撮ることを意識しなくて済み、帰宅後もどのような写真が撮れたのか見返す楽しみも増えると考えられます。

あなたが何かを解き明かした・成し遂げた・作り上げた、いずれかの経験について、あなた自身のアプローチや工夫と役割、最終的な成果(物)がわかるように記述してください。 (テーマ:30文字、 本文:500文字)

テーマ: 粘り強く不屈の精神で挑んだ卒業研究
卒業研究の「二輪車椅子の快適性向上」です。卒業研究では、半年間という限られた期間で今までにない制御手法を提案する必要がありました。私は新たに「搭乗者の姿勢を考慮した制御システム」を提案しました。しかしながら、何度実験を行っても理論通りの結果が得られませんでした。プログラムミスから装置の不具合まで無数の原因が考えられることから、徹底的な見直しが必要だと判断しました。そこで、考えられる原因を、機構の問題、配線の問題、プログラムの問題に分けて50個近くノートに書き出し、毎日研究室に泊まってしらみつぶしに全ての検証を行いました。その結果、プログラムに問題があることが発覚し、理論通りの結果が得られ、予期せぬ衝撃を車椅子に加えた際にも、搭乗者の不快な振動を抑制するような車椅子の制御を行うことに成功しました。この研究成果が評価され、学部卒業時には「電気学術女性活動奨励賞」を、電気学会産業応用部門大会では「優秀論文発表賞」を受賞することもできました。卒業研究を通して学んだ、「上手くいかないときこそ粘り強い努力が実を結ぶ」という信念は、現在の私の礎となっており、今後も貫いていきたいと思います。

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