(1)面接官

個室にて学生一人に対し役員一人、人事一人の面接。ただし人事は見ているだけで一切質問してこない。会話は役員にのみ。新卒入社から一貫してあいおいニッセイ同和損保にて40年間勤めてこられたとおっしゃっていた。面接の雰囲気はややかっちり。いつもは冗談を言ったりしてアイスブレイクしていた私だったが今回は面接官の年齢が自分の親以上ということもあり、かなり緊張した。

(2)質問内容

・学生時代は何をしていたの?
・人生一番の挫折って何?
・それは乗り越えられた?どうして乗り越えられた?
・その経験からなんか変わったことってある?
・説明会は何回きたの?
・その時印象に残った社員とかいた?
・なんで損保なの?
・なぜあいおいなの?
・うちから内定でたらどうする?
・逆にうちから内定でなかったらどうするの?

(3)経験談

3時面接も無事通過し、2日後に最終面接の予約を入れた。あいおいは当日中に面接の結果が来てその日に面接予約をネットで行うため本当にテンポよく面接が進む。最終面接のみ、IDカードが渡され、一人で上層階の最終面接待合室に案内される。ここがかなり緊張する。高級そうな部屋に大きな机があり、4人の学生が同時に人事が迎えに来るまで待つ。当然みんな最終面接のためガチガチに緊張している。今までの就職活動を思い出し、たとえ落ちても構わない、ただ後悔だけはしないように最後の面接を全力で楽しもうという意識で私は面接に臨んだ。予定時間通りに人事が迎えに来て面接がスタート。自己紹介を促され、力いっぱいの声で元気に自己紹介をした。そこからは完全に役員さんが好きに面接をする形式。人事は横にいるが一切口出ししてこない。金融機関の最終面接ということもあり、かなり厳かな雰囲気で面接は進む。そこまで突っ込んだ質問はしてこないが、あまり自分に興味がなさそうな態度で面接してきた。ただ志望動機に関してはかなり深くまで聞いてくる。特にほかの損害保険会社ではなくなぜあいおいなのかという部分。やはり業界4位の会社ということもあってか辞退者を防ぐためにここは詳しく聞いているのだろう。志望度と熱意を伝えるという目的であえて説明会で出会った○○さんのこんな言葉が胸に響いてと言ってみたが、すぐさまでもそれって他社でもあり得る話じゃん、ほかにうちじゃなきゃダメな理由はないのと聞き返してきた。なかなか手ごわい役員であった。そこは冷静に企業分析の結果、御社が私のビジョンに一番合っているという形で答えたら納得していただけた。また説明会に何回いっただとか、説明会の印象、OB訪問はしたかなどもかなり聞いてきた。そのようなことを聞かれることを想定して、事前に説明会にはすべて参加し、OB訪問もこなしてきたため冷静に対処できた。来年以降あいおいを受ける学生で志望度がもし高いのであれば説明会やOB訪問はこなしておいたほうが最終面接で説得力を持って志望度が語れるためいいだろう。

(4)あいおいニッセイ同和損保の選考を受けるにあたって

私は訳あって2回就職活動を行ったのだが、2回ともあいおいニッセイ同和損保は受けた。結果は去年は最終面接落ち。今年は無事内定を得ることができた。
基本的に最終選考まではしっかりと提出した自己紹介シートの受け答えの準備をしていれば通過することはそこまで難しいことではないと思う。ただ最終面接だけは正直運や縁に左右される部分が大きいのではと思う。
とはいえやれることが0なわけではない。私が最終面接で心がけていたことは、質問に論理的かつ冷静に答えることよりも、もっとあたりまえなことだった。
たとえば、身だしなみはいつも以上に整える。最初の挨拶や自己紹介は大きな声で。多少生意気になってしまってもいいから自分の思いや熱意を自分の言葉で語ること。目上の面接官の目をしっかり話さず見て、相手に気持ち良く話させてあげることなどだ。
正直、役員に気に入られるかどうかが選考最後の一番の鍵ではないかと最終面接を2年受けていて思った。面接中私は、最後にうちが第一志望なのは十分わかったけど、実際落ちることもあるわけじゃん。その時はどうする?という何とも意地悪な質問に対し、「落ちても構わない、自分のビジョンを達成できるのは御社だけだとは思っていない。ほかの企業でビジョン達成に向けて一生懸命働くだけです!」と生意気に答えたのだが、内定後の評価シートにはそれが逆に評価され、是非一緒に働きましょうとのコメントが書いてあった。あいおいの最終面接通過率は約4倍とのうわさがあり、最終落ちは結構いるらしい。最終面接だけは対策ポイントが不透明であるが、大事なのは、論理性で固めた志望動機を語ることよりも、学生らしく自分の本音をさらけ出すことなのではないかなと感じている。

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