1次選考

【筆記試験】
記者受験では一般的な、漢字や読解をはじめとする国語問題と時事問題、
英語問題、小論文がある。漢字書き取りと読みは漢検準二級から二級程度、
国語問題は正しい言葉遣いなどの常識問題も含まれるので、
本を買って備えるのが無難。
時事問題は過去一年分のニュースをおさらいすれば問題ない。
問題は小論文だと思う。出されたお題について1時間、800字以内で書く。
記者を採用するわけなので、文章力が問われている。
小論文の配点が圧倒的に大きいとされている。
むしろ小論文で高得点であれば、
それ以外の筆記試験はあまりできなくても通過する例もあるそうだ。
春のお題は「偽装」、秋は「人口減社会」だった。

2次選考

【個人面接】

■人数 デスクや部長クラス:学生=3:1
■時間 10分から15分
■内容
基本的にESに沿って質問される。
なぜ記者か、なぜ新聞記者か、なぜ読売か、
最近気になるニュースなどについて自分の体験を基に記入した。
ES以外に新聞業界の未来についても聞かれた。
■備考
結果連絡 電話。最終面接の案内と同時に、一泊二日の地方支局実習についても連絡を受ける。
支局実習は選考には無関係というが、油断はできない。
自分自身の人間性を見られている気がした。

支局実習

【支局実習】

■人数 受験者が一組になり、東京本社の記者一人が引率してくれる。
■時間 1泊2日
■内容
早朝、大手町の東京本社に集合。
(そこで初めて訪問する支局を発表されるので、スリルがあった)
新幹線などで移動、昼ごろに支局着。午後から街角取材体験。
支局長からテーマを与えられ、街に出ている人に取材し、600字ほどの原稿を書く。
春に訪問した支局は、「65歳以上の人口が正式に25%になったことについて」
秋に訪問した支局は「商店街の監視カメラ設置の是非」がテーマ。
取材が終わると支局に戻り、一時間で原稿を書く。
意外と時間きっかりで締め切るので、やはり筆力を見られていると感じた。
街角取材の後は、支局の方々との懇親会。居酒屋での飲み会に参加する。

最終選考

【最終面接】

■人数 役員や局長クラス:学生 はっきり覚えていないが10:1
■内容
基本的にESに沿って質問される。
「君が考える読売の良い部分はわかったが、逆に悪い部分を教えて」といわれた時は、
政治面を指摘したが、あまり深い回答ができなかったのが印象に残っている。
普段から考えることが大事だと思った。
■備考
内定であれば即日で電話がかかってくる。

総括

ESの内容にしても、筆記試験の小論文や面接にしても、
自分の体験8割、社会性2割が良いバランスだと感じた。
自分の体験から話す内容を誰も否定できないし、
唯一の体験なので面接官は興味を持ちやすい。
さらに体験が面白いとさらに興味をもってくれる。
ただ面白くて中身がない体験だと逆効果だ。
なぜその体験をしようとしたか、それをどう感じたか、
今の自分とどうつながっているかを言えれば中身がある体験といえる。
小論文で心がけたいのは、自分がどういう人間なのかを、
自分の体験をもとに書く、ということ。
見るポイントは文章の上手い下手よりも、この受験者はどういう人間なのか、
という人物面なので、自己紹介文のつもりで書くと良い。
また、論文は足きりのための試験ではなく、最終面接まで目を通されるので、
内定するまでには多くの社員に読まれるということだ。
誰もが納得できる文章を書くためのトレーニングは必要不可欠である。

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