Webテストで頻出な玉手箱とは?

Webテストは、大きく2つ受験タイプに分かれており、自宅のパソコンで受験をする「自宅受験型」、テストセンターへ足を運び専用のパソコンで受ける「テストセンター型」があります。数あるWebテストの中でも玉手箱は「自宅受験型」の中でトップシェアを誇っており、就活生に人気の大手企業や有名企業が多数導入しています。

これまでに野村證券、日立製作所、日本生命保険、東京ガス、JR西日本などの人気企業が玉手箱を新卒採用で導入しており、多くの先輩たちが玉手箱を受験してきました。玉手箱には、独自の出題傾向や特徴が存在します。それらを事前に押さえておくことで、効果的な対策をうてるようにしましょう。

Webテストで頻出な玉手箱とは?

玉手箱の出題内容

玉手箱は、問題の大枠の内容と、それに費やすことのできる制限時間が決まっています。そのため、どんな問題が出るのかを事前に把握したうえで、効率的に対策をすることができます。まずは、玉手箱の出題内容を先取りしておきましょう。

計算問題

計算問題は、主に「数学」の問題が出題され、計算問題の中でも大きく3つに分けられています。

1つ目の「四則逆算」は、四則の計算式の一部分が空欄になっており、当てはまる数字を回答する問題です。50問の問題を9分間で解かなければならないという制限時間があるため、いかに素早く計算ができるかがカギになります。2つ目は、「図表の読み取り」です。棒グラフや円グラフなどから数字を読み取り、計算をする問題です。素早い計算だけでなく、読み取る力や考える力が必要になります。

最後に「表の空欄の推測」です。表に記されている数字から法則を導き出し、空欄に入る数字を特定するものです。こちらも、思考力が必要になる問題です。

言語問題

玉手箱における言語問題とは、「国語」の科目とほぼ同じ内容であり、言語問題も大きく3つに分けることができます。1つ目の「論理的読解」は、文章の内容と設問に書かれている内容が一致しているかどうかを判断する問題です。2つ目の「趣旨判定」は、文章と、問題に書かれている短文の関係性を選択するものです。3つ目の「趣旨把握」は、文章が結論として何を言いたいのかを読み取る問題です。

3つとも共通して単語の知識や思考力が必要となるほか、長文を難問も読まなければならないため、素早く要点を読み取る力も重要になります。

英語問題

英語の問題は2つの問題のタイプに分けられています。「論理的読解」は言語問題と同じ意味を持つ問題で、文章を読み、設問に書いてある内容が正しいかどうかを回答する問題です。ここでは、基礎的な英語力が試されます。もう一つの「長文読解」は、その名の通り長めの文章を読み、設問に答える問題になります。

長文読解は、基本的な単語を知っているだけでなく、いかに英語を読むことに慣れているかということがポイントです。

玉手箱の出題内容

玉手箱の特徴

さて、玉手箱ではどんな問題が出題されるのかを見てきました。次に、玉手箱の問題が持つ特徴を確認していきましょう。どのような出題形式なのか、他のWebテストとは何が違うのかということを知り、理解を深めていってください。

解く時間が短い、時間制限が厳しい

玉手箱の一番の特徴として挙げられるのは、何と言っても「制限時間が厳しい」ということです。問題数や読む文章の量に対して設けられている時間が短く、一つの問題で使える時間が限られてきます。そのため、いくら計算問題が得意でも、このテンポに慣れていないと、すぐに置いていかれてしまいます。

例えば計算問題の中の「四則逆算」では50問を9分間で解かなければならないため、1問あたりにかけることのできる時間は10秒程度ということになります。

各問題ごとの難易度は高くない

制限時間が厳しいかわりに、玉手箱の各問題の難易度はそこまで高くありません。つまり、玉手箱を受けるにあたっては「比較的簡単な問題を、短時間で多くさばく」ことが求められている、ということになります。複雑な問題をじっくり考えるタイプのWebテストとは違い、テンポよく問題を解いていく練習をしておくと良いでしょう。

ランダムに問題が出題される

玉手箱の問題は、1番はこの問題、2番はこの問題というように問題が固定されておらず、何番にどんな問題が来るかはランダムで決まります。

これは、同じ問題を出したり、同じ順番になったりすることの無いような仕組みを導入しているためで、例えばAさんとBさんが同じ玉手箱のWebテストを受けても、それぞれ違う問題が出題される仕組みになっているのです。

玉手箱の特徴

【例文、問題集】実際に玉手箱の例題を解いてみよう

玉手箱の基本的な知識を頭に入れた所で、次は実際に玉手箱の例題を解いてみましょう。冒頭でも述べましたが、Webテストには法則やコツが存在するため、問題を解けば解くほど簡単にこなせるようになっていくものです。数多く解くことで、高得点の獲得を目指しましょう。

ここでは、本物の問題よりも少し縮小したものを出題します。

計算問題

【例題】
以下の▲に入る数値として、正しい数字を選択肢から選びなさい。
58÷4=▲×2.9

<選択肢>
1.9
2.7.8
3.3
4.5
5.2.2

【回答】
4

言語問題

【問題】
以下の文章を読み、各設問が選択肢のいずれに当てはまるかを答えなさい。

企業にとって新卒採用とは非常に重要なものである。新卒社員は、新しい価値観を企業にもたらすだけでなく、社員に刺激を与える存在となることが多い。ある企業では、毎年4月になると、先輩社員へ必死に食らいつこうとする新卒社員を目にすると、自分も頑張らねばならないと自己を奮い立たせたり、手を差し伸べたりするなど、何かしらの変化をする社員が多い。このような社員が増えると、新卒社員の成長速度も早まることになる。このような相乗効果は、企業が組織として向上していくために非常に重要なことである。

<設問>
1.新卒採用をすることのメリットは、企業に新しい価値観をもたらすということのみだ
2.毎年50%以上の社員が、新入社員によって刺激を受けている。
3.先輩社員が新卒社員に手を差し伸べることは、企業にとって重要なことである。

<選択肢>
A. 本文から考えて、設問文は正しい内容だ
B. 本文から考えて、設問文は間違った内容だ
C. 本文を読んだだけでは、設問文が正しいか間違っているかどうかは判断できない

【回答】
1.B
2.C
3.A

英語問題

【問題】
選択肢のうち、以下の単語と反対の意味を持つものを選びなさい。
「reject」

<選択肢>
1.pass
2.crash
3.interrupt
4.compare

【回答】
1

玉手箱の対策、解く方法

ここまで、玉手箱の問題の出題内容とその特徴、例題を紹介してきました。記事を読む前と比べて、玉手箱への理解は深まってきましたでしょうか。最後に、玉手箱を対策するときのコツをお伝えします。玉手箱の問題を賢くこなしていくためにはいずれも欠かせないポイントですので、覚えておいてくださいね。

事前にパターンを覚えておく

玉手箱は、先ほどご紹介した通り、どんな形式の問題が出るかということがあらかじめ分かっています。

つまり、そのパターンさえ把握しておけば、どんな問題もそのパターンに当てはめて解くことができるため、事前にパターンを覚えておくことが非常に重要になります。どのような問題が出されるか知らないままで、いちいち問題の形式を読み取っていては時間がもったいないですよね。効率的に問題を解いていきましょう。

わからない問題は無視する

制限時間が厳しい玉手箱を最後まで解くには、わからない問題で足を止めることはせず、無視をしてしまいましょう。

「問題を無視するなんてことをしても大丈夫なの?」「その分の点数がもったいない」と思うかもしれませんが、それだけ問題数が多いのが玉手箱なのです。わからない問題を解くよりも、わかる可能性のある次の問題に取り掛かることを優先しましょう。

一問にかける時間を最初から決めておく

分からない問題は無視をした方がいいとお話しましたが、一度取り掛かった後に、途中で「やっぱり分からない」とつまずくケースもあります。
この場合も、そこで無駄な時間を取ってしまうことがないように、「いつまでに解けなかったら見切りをつけるか」を最初から決めておきましょう。あらかじめ計算をしておくと、時間に不安を持つことなく問題の内容に集中することができますよ。

電卓を使う練習をしておく

計算問題では、計算をする機会がかなり多く出てきます。大きな数を使う計算が多いため、必ず電卓を使う練習をしておきましょう。

パソコンを使うにつれて段々とタイピングが早くなるのと同じように、電卓も使えば使うほど手が自然と数字の場所を覚え、スムーズに使えるようになります。玉手箱の計算問題は秒単位での勝負になるため、電卓を使いこなせると有利になります。

玉手箱の対策、解く方法

まとめ

さて、就活で多く使われているWebテストである「玉手箱」について、その出題内容や特徴、解くコツを解説してきました。

例題にも挑戦してみていただけたでしょうか。Webテストには、必ず法則やコツが存在しているため、練習をすればするほど合格に近づくことができます。特に玉手箱は、パターンが想定しやすく、比較的対策をしやすいWebテストになっていますので、事前準備をしっかりして、高得点を狙ってくださいね。

まとめ

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