面接のマナーで面接官の印象は大きく変わる!

面接のマナー次第で面接官があなたに抱く印象は大きく変わります。

面接官が面接の合否を判断することは周知の事実です。つまり、面接マナーは、面接の合否を左右すると言っても過言ではありません。

内定を勝ち取るには、正しい面接マナーを身につけておくことが必須条件です。正しい面接マナーを場面ごとに解説していきますので、確認してみてください。

面接のマナーで面接官の印象は大きく変わる!

面接マナー:受付

受付は企業の方と最初にコンタクトを取る場面です。受付には知っておくべきマナーがあることはもちろん、受付での対応が面接官に伝わっているケースも多々あります。受付での印象がそのまま採用結果に直結することも少なくありません。受付時に正しいマナーで明るく挨拶できれば、それだけでプラスの印象を与えられます。

つまり、受付の対応次第で、アドバンテージを持って面接に臨むことが可能です。まず受付けから面接は始まっているという意識を持ちましょう。面接中をオンとすると、受付はオフとも言える場面です。その人の為人が最も表れる場面でもあります。採用担当者は、面接以外でのあなたの人間性もチェックしているということを前提に行動しましょう。

受付で気をつけるべき面接マナーは3つに大別できます。「受付前の準備」「受付時間」「受付対応」です。それぞれ確認していきましょう。

まず、受付前の準備として必ず確認しておくことがあります。身だしなみです。受付を行う前に、髪・ネクタイ・靴・バックなど、綺麗な状態でセットされているか確認しましょう。会場に入ってからは、身だしなしを確認できないと考えておいてください。面接会場の建物に入る前に、携帯は電源を切ってカバンにしまっておくのがマナーです。

受付は、指定された面接時間の10分前を目処に行いましょう。時間ギリギリの受付は面接時間に遅れる可能性があるので避けるのはもちろん、30分前など早すぎても企業側に迷惑がかかります。おすすめは、30分ほど前に会場を一度確認し、近くのカフェや公園で時間を調整することです。精神的に余裕を持った状態で、最適な時間に受付を行えます。

受付対応は、玄関に受付がいるケースといないケースに分かれます。受付の人がいる場合「おはようございます。本日〇〇時から面接させて頂く予定の〇〇と申します」と受付の人に伝えましょう。笑顔で大きな声で伝えると好印象です。

受付がいない企業では、インターホンや内線電話で担当者を呼び出します。担当者が応答したら「本日〇〇時より〇〇様と面接させて頂く予定の〇〇と申します」と伝えましょう。面接担当者の名前が分からない場合は、時間と面接の主旨を伝えるだけで大丈夫です。内線電話は声が伝わりずらいこともあるので、大きくゆっくりを意識して話しましょう。

面接マナー:受付

面接マナー:ノック

面接の会場に入る瞬間は非常に緊張するものです。何を話そうと面接の内容ばかりを考えてしまうと入退室のマナーがおろそかになってしまいます。特にノックの回数などはあいまいになりがちな部分ではあります。

実はノックのマナーは正しい回数があるのです。国際標準マナーであるプロトコールマナーによって状況に応じての必要なノック回数は定義されているのです。

例えばノック2回はトイレの中に人がいるかいないかの確認。3回は親しい友人や恋人を訪ねる際、4回は初めて伺う場所を訪ねる際の回数といった具合に適切な回数が定められています。

一般的に4回がマナーとしては適切とされていますが、ビジネスの現場では3回が適切とされています。

ノックの回数は3回が適切
日本だけではなく、アメリカでもビジネスの場では4回ではなく3回と省略することが一般的のようです。4回ではなく3回の理由は、それぞれのノックには意味があるからだそうです。1・2回目は空室確認、3回目は入室の確認を意味しています。

2回はアウト、4回はok
就職サイトでは4回を推奨しているところもありますが、プロトコールマナーに沿って書いているだけの傾向が強いようです。4回ノックする際は単調に4回ノックするだけではなく、2回ずつに分けてノックするようにしましょう。

面接マナー:ノック

面接マナー:入室

面接の第一印象を決定づけるのが入室における面接マナーです。第一印象の大切さは、面接に限らず日常の人間関係でも実感している人が多いはずです。実際、第一印象の重要性は「初頭効果」「メラビアンの法則」など心理学でも証明されています。つまり、第一印象が面接の有利不利を左右すると言っても過言ではありません。

それだけに入室の面接マナーは重要なものです。入室の面接マナーは「ドアの開き方」「挨拶」「お辞儀」の3つで構成されています。3つのポイントを押さえて入室するだけで「礼儀正しい」「誠実」「明るい」など好印象につながる可能性大です。

入室するさいまず確認するべきは、ドアのタイプです。「開き戸」「引き戸」「ドアなし」によって入室方法が異なります。

開き戸の場合、ノック後に面接官が「お入りください」と言ったらドアを開けます。ドアを開ける前に「失礼いします」と言ってドアを開けましょう。ドアを閉めるさいは、後ろ手にならないようドアの方向を向いて閉めます。このさい、面接官に対して、完全に背中を見せないようにすることもポイントです。

引き戸の場合も、大まかな流れは開き戸と同じです。引き戸特有の現象として、閉めるさい音が立つことがあります。なるべく音を立てないよう静かに閉めましょう。レアケースですが、ドアがない・ドアが開いていることもあります。この場合は、入室前で立ち止まり「失礼します」と言った後に入室しましょう。

挨拶はドアを開く前後で「失礼いたします」と言います。ドアを開いた後は、お辞儀をしながら「失礼いたします」と言うのがマナーです。お辞儀は30度〜45度を目安に行いましょう。入室後は、椅子の横まで行き「〇〇と申します。本日はよろしくお願いいたします」と挨拶します。面接官が「どうぞおかけになってください」と言ってから椅子へ着席しましょう。

面接マナー:入室

面接マナー:面接中

面接中の面接マナーは面接官がチェックしている項目の一つです。どれだけ話の内容が良くても、面接マナーがなっていなければ、高評価を得られません。面接中に気をつけるマナーのポイントは3つです。「姿勢」「受け答え」「対応」3つのポイントを意識することで、確実に高評価に繋げられます。

自己PRや面接内容が多少悪くても、3つのポイントさえ守れていれば、面接官はあなたという人間に対してはネガティブな印象を抱かないはずです。とくに面接中のマナーは、社会人としてのマナーに直結する部分でもあります。面接中に正しいマナーを守れているだけで、入社後「この人なら取引先と円滑な関係性を築けそうだな」というポジティブな印象を与えられるでしょう。

面接中の姿勢は、背筋を伸ばし、手は軽くこぶしを作り膝の上に置いておくのが基本です。姿勢がしっかりしているだけで、誠実で芯のある印象を与えます。このさい、表情はリラックスしておくのがポイントです。面接官の話次第では、自然と笑ったりはにかんだりしても良いでしょう。

面接の受け答えは、結論から述べるのがマナーです。「〇〇です。具体的には〇〇」など結論を先に述べることで、話の要点が的確に伝わります。声は大きく、面接官の目を見て話しましょう。

面接での対応力も重要な面接マナーの一つです。持参書類を指示されている場合は、カバンのすぐ取り出せる場所に入れておきます。面接中に提出を指示された際、迅速な対応が可能です。メモや筆記具も同様に、カバンのすぐ取り出せる場所に入れておきましょう。面接中メモが必要なケースも少なくありません。

面接マナー:面接中

面接マナー:退室

面接が終わるとつい気を抜いてしまいがちです。しかし、退室までが面接です。退室のマナーを守れているか否かだけで、評価は上下します。たとえ受付、ノック、入室、面接を完璧にこなせていたとしても、退室のマナーができていなければ、マイナス評価となることもあります。

また、面接マナーの中でも、入室マナーや面接中のマナーと比べ、退室マナーは軽視されやすい項目です。それだけに周りとの差が明確になる部分でもあります。裏を返せば、退室マナーを身につけておくことで、周りと差を付けることも可能です。

退室時に気をつけるポイントは3つあります。「挨拶とお辞儀のタイミング」「ドアの開閉」「言動と行動」です。3つのポイントを頭に入れて、流れをイメージしておくだけでも、退室時の評価は大きく変わります。これら3つのポイントをそれぞれ解説していきます。

面接終了後、挨拶とお辞儀をするタイミングは3回です。まず面接が終了したらすぐには立たず、座った状態で「本日はありがとうございました」と言いながらお辞儀をしましょう。出口へ向かう前、椅子の横でもう一度「ありがとうございました。失礼いたします」とお辞儀をします。ドアを出る前にも面接官に向かい「失礼いたします」とお辞儀をして退室するのがマナーです。

ドアの開け閉めは、ゆっくりと音が出ないように行います。面接室から退室しドアを閉める際は、体を面接官の方に向けた状態でドアを閉めましょう。気を抜いて後ろ手で閉めないように注意してください。後ろ手で閉めることは失礼にあたることはもちろん、大きな音を立てることにも繋がります。

退室後の言動や行動にも気をつけましょう。退室後、企業の方とすれ違った場合の挨拶は必須です。気持ちの良い挨拶は、企業内での高評価に繋がります。また、建物を出るまではスマホの電源を入れないことが賢明です。面接終了後すぐにスマホを触っていると、その行動を良く思わない面接官や社員もいます。もし着信音が流れた場合、マナー違反として減点されかねません。建物を出て、家に帰るまでが面接という意識を持っておきましょう。

面接マナー:退室

【その他】さまざまな面接のマナーを知ろう!

些細なことが合否を分けるのが就活です。主要となる面接マナーをマスターしていても、細かな面接マナーが守れていないばかりに、不採用となるケースも多々あります。主要な面接マナーに加えて、最低でも押さえておきたい面接マナーは4つです。

「かばん」「靴下」「言葉遣い」「集団面接」4つのマナーを知っておくことで、減点されるリスクを防げることはもちろん、周りと差をつけることもできます。それぞれのマナーについて解説していきます。

【かばんのマナー】
就活には、就活に適したかばんがあります。就活に適していないかばんで面接にのぞむと、即不採用となる事例もあるほど、かばん選びは大切です。かばんを選ぶ際、色と形の2点が気をつけるべきポイントとなります。派手な色や、特徴的なデザインのものは避けるのが無難です。色はベーシックでかつデザインはビジネスシーンでも利用できるシンプルなものを選びましょう。

かばんの置き方や持ち方も、知っておきたい面接マナーです。かばんの置き方や持ち方一つだけで、その人のイメージは固まってしまします。置き方が乱雑だったり、持ち方を間違えていたりすると、面接ではマイナスポイントです。基本的にかばんは手で持ち、面接の際は、椅子の横にそっとおきましょう。
【靴下のマナー】
靴下もかばん同様、面接に適したものがあります。面接のさい採用担当者から、足元は案外見られているものです。スーツやネクタイに気を配っていたとしても、靴下まで気を配れている人は少ないのではないでしょうか。些細なことが合否を分ける面接においては、靴下のマナー1つが合否の別れ道ということもゆうに起こりえます。
面接マナーを踏まえた靴下を選ぶポイントは2つ「色」と「長さ」です。靴下の色は派手な色を避けて、黒か紺の単色にするのが良いでしょう。白い靴下も一見すると良さそうですが、スーツとの統一感を損なうためおすすめできません。靴下の長さは長いものがおすすめです。男性であれば、ズボンの裾が上がったさい、肌が見えない長さが基準となります。

【言葉遣いのマナー】
行動だけでなく、言葉遣いにもマナーがあります。どんなによく受け答えや自己PRができても、言葉遣いのマナーが守れていないと、すべて台無しです。マナーを無視した言葉遣いは、相手に不快感を与えることはもちろん、大きなマイナス評価に繋がります。

社会人として周りと良好な関係を築けることは必須条件なうえ、同じ会社で働く可能性もあるので、言葉遣いは特にチェックされる項目です。言葉遣いで気をつけるポイントは、敬語や語尾といった基本的なものから、普段意識していない口癖まで多岐にわたります。

一例として、会話のさい「です・ます調」を意識するなどです。しかし、言葉遣いを自分一人で改善することには限度があります。おすすめの方法は、就職エージェントなど確かな知識を持った第三者に確認してもらうことです。自分が無意識に使っている、言葉遣いのクセも把握できるでしょう。

【集団面接でのマナー】
就活では面接が複数人で行われることも多々あります。中には、集団面接の方が多いという人もいるでしょう。集団面接にも、個人面接と同じく守るべき面接マナーがあります。当然、集団面接におけるマナーも面接官のチェック項目です。集団面接の内容が良くても、面接マナーが悪いと不採用になりかねません。

個人面接と集団面接ではそもそもの流れが違うので、面接マナーも異なります。例えば、入室シーンでは後ろに人がいる場合、ドアノブを後ろの人に渡して入室します。もし、先頭の人がドアを開けたままの場合は、ドアは開けたまま挨拶とお辞儀をし入室しましょう。

【その他】さまざまな面接のマナーを知ろう!

まとめ

面接マナーについて、場面別のポイントを解説してきました。面接当日、受付は10分前に行うのがおすすめです。ノックは3回、挨拶とお辞儀をして入室しましょう。面接中に姿勢を正すことはもちろん、退室から帰宅まで気を抜かないことも重要です。

これら面接マナーを徹底するだけで、面接官の評価は驚くほど変わります。

また、面接マナーは細かなものを含めると、当記事で紹介できていないものも多数です。とくに業界や企業、面接形態によって、面接マナーが異なるケースもあります。そのため、面接マナーのアドバイスは、就職エージェントに任せるのが賢明です。プロの視点から正しいアドバイスがもらえます。

高評価を得るためのマナーはもちろん、個別の相談に応じてくれることも特徴です。ぜひ正しい面接マナーを身につけ、好印象で面接をパスしてくださいね。

まとめ
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