文系大学生がなれる職業・なれない職業とは?

①文系大学生では就くことが難しい職業

・医師や看護師、薬剤師などの医療系
・栄養士
・宇宙飛行士
・理系教科の教員
・研究職
・生産技術
・建築士
・技術営業
・IT系
・MR
・美容師             など

文系学部では取得できない特別な免許が必要とされる職業やいわゆる専門職と呼ばれる職業、専門学校や理系学部に通わないと取得できない資格が必須の職業などは文系学部ではなれません。

文系の大学から医療系の職業を目指す場合は、改めて医科大学などを入学して勉強する必要があります。
 宇宙飛行士は、自然科学系の大学卒業以上という条件があり、理工学部・工学部・医学部・薬学部などといった、いわゆる「理系学部」でなければなりません。
 一級建築士になるには工学・建築・芸術系の4年生大学を卒業し、2年以上の実務経験をすると受験資格を得られます。
 美容師は専門学校に行き、資格を取得することができるとなれます。

このようなことから、文系大学生が上記の職業に就くことはかなり時間がかかり、遠回りななりますが可能性はゼロではないということは覚えておいてください。

②文系大学生ならではの職業

・裁判官や弁護士、検事などの法曹関係者
・博物館などの学芸員
・文系科目の教員
・公務員
・税理士
・公認会計士
・臨床心理士                など
①の理系でなけらばならないと同じように大学の文系学部でないと取得できない資格や専門知識が必須の職業です。

 臨床心理士は、病院だけではなく、警察や学校など幅広い場所で求められています。社員のメンタルをサポートする心理カウンセラーや、セラピストなどを設置している企業も少なくありません。臨床心理士になるには、心理学部や臨床心理学部で勉強した上で、指定された大学院に進まなければなりません。
 博物館の学芸員になるには、文部科学省が実施する学芸員資格認定試験の合格や、学芸員になるための講座を実施する大学や専門学校で所定科目を履修する必要があります。
①と同じように理系の大学を卒業してから文系を学び直すことも可能ですので、時間はかかりますが、絶対になれないというわけではありません。

文系大学生がなれる職業・なれない職業とは?

文系学生に人気の業界

①金融

金融業界は、一般的な知識を幅広く得ている文系の方が活躍できる業界です。中でも代表的な銀行は個人や企業から預かった預金の取り扱ったり、資金を融資するなど、お金の運用が主な業務となります。証券会社や銀行は社会的な評価が高く、安定感があると言われているのも人気の理由だと思います。金融業界の職業は、業務関連の資格の取得や試験に合格すれば昇格や昇給できる可能性もあるので専門知識を身につけてキャリアップできる業界といえます。
近年ではフィンテック(Pay Payやメルペイなど電子決済のこと)という金融事業を本業としないIT企業の参入も活発的なってきており、近い将来に金融業界のあり方は変化していくと予想されています。

・三菱UFJ銀行
・みずほフィナンシャルグループ
・三井住友銀行
・りそな銀行
・野村証券
・第一生命保険                など

②商社

商社の業務は非常に多岐にわたりますが、主な仕事は輸出入貿易ならびに国内における物資の販売をサポートすることです。
商社には多くの商品を取り扱う「総合商社」と特定の商品の取り扱いに特化した「専門商社」に分かれます。また「専門商社」が取り扱う商品は素材や部品、食品などが多くあります。商社にはモノを流通させるだけでないことを認識しておきましょう。

・伊藤忠商事
・三菱商事
・三井物産
・住友商事
・丸紅                   など

③メーカー

メーカーは簡単に言うとモノを作る会社です。私たちの日常生活にはメーカーの作った商品に囲まれています。私たちの日常生活で多く目にする機会が多いため、メーカーは就活生にとって人気の業界と言えます。メーカーには様々な種類があり、自動車や電化製品・食べ物・飲料メーカー、最近では半導体や機械などを取り扱うメーカーも人気が高まっています。2020・2021卒ではメーカーの中でも特に食品や医療メーカーが人気だったそうです。

・アサヒビール(飲料)
・資生堂(化粧)
・トヨタ(車)
・ファーストリテーリング(衣服)
・ソニー(電気)                  など

④不動産

不動産業界の仕事は、土地や物件に関する専門知識を求められますが、理系の内容ではないので文系の学生にオススメです。不動産業界で活躍する職業は営業や事務がメインのため、文系の方が目指しやすいという理由がありません。また住宅やマンションの売買という規模の大きなビジネスに携われるため、やりがいを感じられます。

・三井不動産
・住友不動産
・野村不動産
・東急リバブル
・積水ハウス
・オープンハウス                  など 

⑤保険

保険業界は特に必須資格がないので文系の学生に人気です。保険の種類はとても多く、生命保険と損害保険、企業によっては医療保険や自動車保険など扱う商品は幅広いのが特徴です。実際に経験を積みながら専門的な知識を学べるのがメリットです。保険業界の職業は実力重視の傾向があるので実績次第では高収入を望めます。「文系でも高収入を得たい」という学生にオススメです。

・第一生命
・日本生命
・かんぽ生命保険
・明治安田生命
・住友生命
・アフラック
・ソニー生命                    など

文系学生に人気の業界

文系学生なら資格取得にチャレンジしてみよう!

理系学部に通う学生と比べると文系学生の学生は時間に余裕があります。
就活が本格化する前に空いた時間を有効活用して、資格を取得してみてはいかがですか?
持っていて損しない資格を5つご紹介します。

①簿記検定

簿記は経理に関する資格で、簿記の汎用性は非常に高く、経理以外にも様々な場面で活用できるため、多くの文系大学生が取得を目指している資格です。特に、金融機関や商社においては簿記の知識が必須であり、またコンサルティング業界では内定後に取得が求められることもあります。簿記の2級・3級の難易度はそこまで高くないことから、とりあえず何か資格を取得したいと考えている学生にオススメの資格です。

②秘書検定

秘書検定は社会人として身に着けておくべきビジネスマナーを習得できる資格で、特に事務職を志望している学生にオススメの資格です。文系理系問わずビジネスマナーは必要ですが、秘書検定を取得しておくと、人事や社員さんに堂々とアピールできるようになります。また文系出身者は営業職などの対人業務が多いので、秘書検定で学んだ知識は役に立つ場面が多いと思います。

③TOEIC

TOEICはビジネス英語のスキルを測る試験で、多くの会社でスコアを聞かれるます。業界・業種によって異なりますが、特に航空関係や旅行会社、企業の海外進出を狙う国際部門や外資系の企業などは高いスコアを求められます。また、試験は毎月コンスタントに開催されているので、受験しやすいのも魅力の1つです。

④MOS

MOSはマイクロソフトが提供するWord・Excel・PowerPointなどを使いこなすためのスキルを測る世界共通のパソコン資格です。どの会社に就職するとしても、PCスキルは共通して求められるスキルですので、早い段階でこのスキルを取得しておくと就活の際に有利になります。就活の際に取得しておくと、あなたのPCスキルをアピール出来るので大いにオススメです。またMOS資格保有者は優遇されることが多いので、年齢に関係なく取得しておいて損しない資格であるといえます。

⑤ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナーは金融に関する代表的な資格で、国家資格である「FP技能士(1~3級)」と民間資格である「AFP,CFP」の2種類があります。特に、2級以上を取得できれば大きな武器となり、金融や資産運用に関する知識が豊富であることをアピールすることができます。社会的信用度と知名度が非常に高い割には難易度が低いため、積極的に取得を目指すことをオススメします。また金融関係だけでなく、年金などの社会保険全般についても学ぶため、経済学部や法学部の大学生もオススメです。

文系学生なら資格取得にチャレンジしてみよう!

まとめ

今回は文系大学生がなれる/なれない職業や人気の業界、取得しておいて損しない資格などご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。文系学部でもたくさんの職業があり、さまざまな道があることが分かりました。どんな職業に就くのかは学生の自由です。自分がなりたい職業に関係なく、何か資格を取得しておくと自分自身のアピールの武器になります。なので、何でもいいので何かしらの資格を取得することをオススメします。

まとめ

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