そもそも「思いやり」とは?

「思いやり」という言葉に正確な定義はないですが、「自然に湧き出る親切心」が「思いやり」ではないでしょうか。
例えば、前に歩いている人の物を落ちたら拾ってあげたり、サークルに入ったばかりでまだ周りに馴染めていない新入生に積極的に声をかけたりなどちょっとしたことです。「思いやり」は自分より他人の為に行動することであって、本人にとってはごく当たり前の行動です。もしこのままなら相手が困るかもしれない、だから今できることをしようという気持ちから、自然と「思いやり」は生まれます。当然ですが、見返りを求める行動は思いやりではありません。相手の為に行動することが、自分の為になるという気持ちが重要です。

「思いやりがある人」とは「どんなときでも相手の立場になって考えられる人」「相手の気持ちを考え、気配りができる人」のことを指します。そのような人になるためには細かな変化に気づける洞察力が必要不可欠です。相手の気持ちを理解できなければ、相手が喜ぶ行動はできません。相手を思いやる心は多くの人が持っていても、それを行動に起こすのはなかなか難しいことだと言えます。

そもそも「思いやり」とは?

自己PRで「思いやり」を伝えてもいいの?

もちろん可能です。ですが「思いやり」は誰しもが持つべきもので、他の人から客観的に見た時の自分に対する評価です。その言葉の意味する範囲があいまいで抽象的なので、説得力に欠けます。より効果的にアピールしする必要がありますが、魅力的に伝えることができると「思いやり」も立派な自分の強みになります。

自己PRで「思いやり」を伝えてもいいの?

「思いやり」を自己PRすることによって企業が持つ印象

自己PRで「思いやり」と伝えると企業の採用担当者はどのような印象を持つでしょうか。5点ございますので、ご説明したいと思います。

①集団行動に適している

「思いやり」を自己PRすることによって企業が持つ印象1つ目は「集団行動に適している」と思われることです。会社はいろんな人が集まってできた組織です。一人ひとりが自分のことだけを考えていると、仕事はスムーズに進みません。会社には周囲に気を配りながら行動することができる「思いやり」がある人が必要不可欠で、集団行動に適していると捉えられます。特にチームワークを重要視する会社の場合、「思いやり」は必須のスキルと言えます。

②相手の立場に立って物事を考えられる

「思いやり」を自己PRすることによって企業が持つ印象2つ目は「相手の立場に立って物事を考えられる」と思われることです。「思いやり」がある人は相手のために行動することができる人であり、相手の立場になって考える力があります。つまり、客観的な視野を持っているということです。客観的な視野を持つことはどんな仕事においても大切です。また分析力に優れているなどの印象も与えることができますので、高評価に繋がりやすくなります。

③細かい部分まで気配りができる

「思いやり」を自己PRすることによって企業が持つ印象3つ目は「細かい部分まで気配りができる」と思われることです。「思いやり」がある人は視野が広く、困っている人を見つけることができるうえに、何をすればいいのかを瞬時に判断することができる気配りも備えています。このような細部まで気配りできることは、良好な人間関係を築くために重要なスキルであり、さまざまな人と協力し合って仕事をおこなう社会人には欠かせないスキルです。

④会社に尽くしてくれる

「思いやり」を自己PRすることによって企業が持つ印象4つ目は「会社に尽くしてくれる」と思われることです。「思いやり」のある人は自己犠牲の精神が強く場合が多いので、仕事においても会社のために全力で働いてくれると思われます。また仮に会社がピンチになった場合でも「思いやり」のある人ならば会社を支えるために尽力してくれるのではないか、というイメージを採用担当者に与えることができます。

⑤後輩に慕われている

「思いやり」を自己PRすることによって企業が持つ印象4つ目は「後輩に慕われている」と思われることです。「思いやり」のあることと自己PRすると企業の採用担当は、後輩に慕われている人であると想像します。あなたに部下ができた際にわからないことを丁寧に教えたり、相談に乗ってあげたり、時に厳しく指導したりと「思いやり」のある行動ができれば、頼れる先輩として後輩に慕われるでしょう。このような良好な人間関係を築くことは会社で働くうえでとても大事なことだと言えるでしょう。

「思いやり」を自己PRすることによって企業が持つ印象

自己PRで「思いやり」を上手く伝えるコツ

自己PRで「思いやり」を上手く伝えるコツが6点ございますので、ご紹介したいと思います。

①自分なりの「思いやり」を定義する

自己PRで「思いやり」を上手く伝えるコツ1つ目は自分なりの「思いやり」を定義することです。一言に「思いやり」と言っても、人それぞれ捉え方は違います。
例えば
・相手に感謝されるような言動
・相手が成長するような言動
・周りが過ごしやすい環境を作る言動     など
何を思いやりと考えるかは人それぞれです。まずは自分が考える自分なりの「思いやり」を定義付けておきましょう。そうすることでスムーズに回答することができます。

②「思いやり」を言い換えるのもアリ

自己PRで「思いやり」を上手く伝えるコツ2つ目は「思いやり」を言い換えるてみることです。「思いやり」はさりげないものなので、自分で「思いやりがあります」と言うと、どうしても違和感があったり、しっくりこない場合は「思いやり」を別の言葉で言い換えることをオススメします。
・ホスピタリティ
・ホスピタリティマインド
・気遣い
・心遣い
・気配り
・心配り
・配慮
・思慮
・労り
・計らい
・取り計らい

③具体的なエピソード

自己PRで「思いやり」を上手く伝えるコツ3つ目は「具体的なエピソードを盛り込む」ことです。自己PRで「思いやり」があることをアピールする際、そのことが相手によく伝わるように具体的なエピソードを用いて話すことは必要です。ただ「私は思いやりがあります」「人のことを思いやれる人間です」と述べるだけでは「思いやり」という言葉自体が抽象的なので、具体性に乏しいエピソードだと説得力に欠けてしまいます。
学生生活で経験したサークル活動やアルバイト、ボランティアなど何でも構いませんので「思いやり」があるエピソードをとことん深堀して盛り込みましょう。

④客観的な評価を織り交ぜる

自己PRで「思いやり」を上手く伝えるコツ4つ目は「客観的な評価を織り交ぜる」ことです。「思いやり」を自己PRで伝えるのであれば、自己評価ではなく第三者の客観的な評価を織り交ぜると、より説得力がでます。例えば自分で「私は思いやりがあります」と言うのと、「彼は思いやりがあります」と友人が言うのとでは、印象が全く異なります。これは、「思いやり」は他人本位の評価で、自分がどんなに相手を思いやった行動は、他人からの感謝や評価をもらってはじめて「思いやり」となります。なので、「思いやり」を伝えるエピソードには、「自分がとった行動」だけではなく「それによって相手から感謝された」など、相手や周囲からどのような評価をもらったのかまで伝えることが重要です。

⑤会社でどのように活かすのか

自己PRで「思いやり」を上手く伝えるコツ5つ目は「会社でどのように活かすのかを具体的にする」ことです。自己PRの最後に自分の「思いやり」が具体的に仕事でどのように活かすことができるのかを伝えなければ意味がありません。
例えば、接客業であれば
「細かな変化に気づくことで、お客様が求める接客へと柔軟に対応できる」
オフィスワークであれば、
「チームで働く仕事では、それぞれの立場や意見を考慮し、うまく調整する自信がある」
など、自分のエピソードと関連させてアピールしましょう。
どんな能力でも仕事で活かせることが大切であり、自分の強みを説明し、その強みを「仕事でどう活かせるのか」を自己PRで伝えることで、面接官に「入社後のビジョンがハッキリしている」と好印象を持たれ、他の就活生と差別化ができるようになります。

自己PRで「思いやり」を上手く伝えるコツ

自己PRで「思いやり」を伝える際に注意すべきポイント

自己PRで「思いやり」を伝える際に注意すべきポイントが4点ございますので、ご説明したいと思います。

①当たり前過ぎるエピソードにしない

自己PRで「思いやり」を伝える際に注意すべきポイント1つ目は「当たり前過ぎるエピソードにしない」ことです。例えば「電車で年配の人や妊婦さんを見かけたら、必ず席を譲るようにしている」「電話やメールを送る際には、相手に配慮した時間にする」といった内容は「やって当然のマナー」であり、アピールではありません。かえって「当然のことを思いやりがあるからできる特別なことと考えているのか」「この人はこんな当たり前なことができないのか?」と面接官に思われ、逆効果ですので一般的に「当たり前」と思われる行為をアピールするのは避けましょう。

②「思いやり」と「お節介」は別物

自己PRで「思いやり」を伝える際に注意すべきポイント2つ目は「思いやり」と「お節介」は別物ということです。「思いやり」を強みとしてアピールする際に陥りがちなのが「思いやりがいきすぎてお節介になっている」というケースです。
「思いやり」は困っている人やことに目を向けることですが、「お節介」は相手の気持ちを決めつけて、相手の望んでもいない行動をしてしまうことです。

例えば、12月26日に予定があり、代わりに25日にシフトを入れていたところに「25日はクリスマスだから、25日の君のシフトと26日の僕のシフト変えといたよ!」と言われても、全く嬉しくありません。これはただの「お節介」と言えます。

「思いやり」と「お節介」では、相手の人の反応が違います。「喜んでいる」「またしてほしいと言ってくれる」という反応は「思いやり」ですが逆に「もうしなくていい」「別の行動をしてほしいみたいなことを言われた」という反応は「お節介」と考えていいでしょう。
「お節介」は相手にとっては「ありがた迷惑」になり、そのようなエピソードを自己PRで話すと面接官に「自分勝手な人」「周りの人の気持ちがわからない人」「空気が読めない人」というマイナスな評価になるので気を付けましょう。

③自己満足の内容にしない

自己PRで「思いやり」を伝える際に注意すべきポイント3つ目は「自己満足の内容にしない」ことです。「自己満足の押し付けになっている」といったケースもあります。もちろん、自分ではその自覚がないので、自己PRに使っているかもしれませんが、客観的にみると「それは思いやりとは違うのでは?」と思われる可能性もあります。

例えば、ニュースなどでも取り上げられる「災害直後のボランティアや支援物資」など、本人たちはよかれと思ってやっているのかもしれませんが、現地の受け入れ態勢が整っていないのにボランティア人員や支援物資は「ありがた迷惑」と思われてしまうかも知れません。

相手のことを考え、それに応じた気遣いができてこそ正しい「思いやり」です。
自己満足の「思いやり」は、受けた側も周りも迷惑でしかありません。自己PRで「思いやり」を使う場合はきちんと相手の心情を理解した上で行動したか、「○○してあげた」といった上から目線になっていないか、を確認しておきましょう。

④マイナス評価になりがち

自己PRで「思いやり」を伝える際に注意すべきポイント4つ目は「マイナス評価になりがち」ということです。「思いやり」がある人は優しい人という印象がありますが、反対にマイナスな評価を与えてしまう可能性があります。
「思いやり」のマイナス評価は下記がよく言われがちです。
・気弱
・流されやすい
・自分の意思が感じられない
・リーダーシップがない

例えば「アルバイトで忙しい友人に頼まれたから代わりに課題をやってあげた」というのは「思いやり」ではありません。困っている友人を助けたい気持ちは分かりますが、その行動は正しい意味で友人の助けにはなっていません。「思いやり」はあくまで相手のことを思って自ら動くことです。本当に「思いやり」がある人は時には厳しい態度を見せることもあります。

自己PRで「思いやり」を伝える際に注意すべきポイント

まとめ

今回は自己PRで「思いやり」と伝わえた際に企業が持つ印象や自己PRで「思いやり」を伝えるコツや注意すべきポイントなどご説明しましたが、いかがでしたでしょうか。「思いやり」は弱くなりがちですが、オリジナリティのある自己PRでしっかりとアピールできれば選考も難なく通過できます。「思いやり」を自己PRで伝えたいと思う学生は過去の出来事を思い出し、上記に注意してエピソードを構成しましょう。

まとめ
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