【履歴書の書き方について知る前に要確認】志望動機とは?

志望動機のある目的を知らないままでは、採用担当者の意図としているものとは違ってしまう恐れがあります。まずは、その目的を理解しましょう。

志望動機を書く目的

多くの学生が一度に企業に応募します。そこで、企業は学生を選抜することを目的にエントリーシートを導入しています。自社への志望度を聞くことで、学生の本気度を測っているのです。きちんと企業研究しているのか、学生時代したことがどのように会社に貢献されるのか、学生の適性を見ることもできます。

・求める人物像と応募者がマッチしていること
・応募者に、心からの熱意があること

以上の2点を見るのが主な目的と言えるでしょう。

志望動機の重要性

目的に述べたように、志望度合を測ることができます。企業側も、内定辞退や退職を防ぐためにも、志望度が高い、第一志望にしているような学生に入社したいと思っています。また、エントリーシートを通過した後に待ち構える面接での話のネタにもなります。きちんと対策を講じないで軽く志望動機を書いてしまうと、痛い目を見るでしょう。
志望動機一つを見ても、学生時代に何をしたのか、どういう考えを持っているかなど、その人の人となりを垣間見ることもできます。

文字数の目安

字数制限を設けられている場合、150~200字程度で記入することが多いでしょう。また、空欄になっていてその枠いっぱいに埋める場合もあります。
見栄えという点でも、全体の7割は最低でも埋めるべきでしょう。ですが、7割でも分量として少なく感じてしまいます。書きすぎてまとまりがなくなってしまえば、元も子もないですが、志望動機は熱意の表れでもあるので、できるだけ枠いっぱい、8割以上埋めることを推奨します。
また、逆に伝えたいことが多すぎる場合は、支離滅裂にならないように気を付ける必要があります。
決まった字数でいかに分かりやすく伝えるかが重要です。伝えきれない内容の詳細は、面接でお話しましょう。

履歴書における志望動機の書き方のポイント

なぜその企業でないといけないのかを明確にしておく

前述ですが、志望動機は学生と企業との適性の有無と学生の志望度を測るものです。そのため、しっかりと企業研究をして、志望動機の根本でもある「なぜその企業に入社をしたいのか」ということを明確にする必要があります。
「なぜその業界で働きたいか」ということをまず考え、そこから「なぜその企業なのか、職種なのか」、範囲を狭めながら探っていきましょう。

入社後どんなことがしたいのか、できるのかを明確にしておく

新卒採用の場合、その学生がもし自社に入社したら将来どういった貢献をしてくれるのか。何を自社にもたらすのか、その将来性を期待して採用に至ります。そのため、実務経験がなくとも、適性を見込んで採用するのです。
そのため、現時点の経験から何を自社に貢献できるのか、入社して何を成し遂げたいのか、できるのかということを採用担当者は知りたく思っています。
また、きちんと将来のビジョンを描くことで、なぜその企業に入社したいのかということが見えてくるでしょう。

履歴書における志望動機の書き方のポイント

履歴書における志望動機の書き方4ステップ

文字数制限にもよりますが、結論⇒結論に至る理由、他社との差別化⇒将来のビジョン⇒結論といった流れが理想の流れです。それぞれについて詳しく見てみましょう。

ステップ①なぜ志望したのか結論を書く!

結論は必ず最初に書きましょう!採用担当者は、数えきれないほどのエントリーシートに目を通さなければなりません。採用担当者の目を引くような、そんな1文を最初に書くことが大切です。
最初の一文、つまり書き出しがエントリーシートの通過の可否を左右するといっても過言ではありません。「志望する理由は◯◯です。」というように簡潔かつ明確に書きましょう。

ステップ②志望するに至った経緯を書く!

結論である志望動機に至るための経緯について、自分のエピソードと絡めて説明しましょう。
この部分の説明により、結論である志望する理由がより一層、説得力があるものになります。

ステップ③その企業でなければならない理由を書く!

同じ業界の他業界は複数あります。他者との差別化は大切な要素の一つであり、他社ではなく自社になぜ入社したいのか、その理由を伝える必要があります。
そのためには、企業研究を通して、企業の魅力を深掘りしなくてはなりません。
その企業に入社をしたい理由が、その企業でなければならない理由に直結するようなエピソードがあれば望ましいでしょう。

ステップ④入社後のイメージを書く!

採用担当者は、学生の将来性を見込んで内定を出します。その会社に入社して、何がしたいか、どのように貢献できるのかを書くことで、入社後の学生をイメージしやすくなります。
また、自分が将来どうなりたいか考えることで、先まで見通しがあると評価される点でもあります。その企業に入社して何ができるか、何を成し遂げたいのか、何が貢献できるのかを考えながら、企業研究や自己分析をすれば、おのずと答えも見えてくるのでしょう。

【履歴書における志望動機の書き方4ステップ】を踏まえた例文

例A

『私が貴社を志望する理由は、最高峰のクオリティーの車を人々の手に届けたいと思うからです。私は地方での暮らしの経験から、車が「人々の生活を豊かにする」可能性を秘めていることを実感しました。貴社は環境に配慮した技術を世界に先駆け開発し、導入するなど人々の生活を豊かにする技術開発に力を注いでおり、その点に魅力を感じています。私は貴社において、最高峰のクオリティーの車を人々の手に届けるべく邁進していきたいと考えています。』

例B

『私が貴社を志望している理由は、貿易業務に魅力を感じているからです。私はアジアへの留学経験から、必要な製品が適切に普及し切れていない現状を目の当たりにしました。自らの働きを通じて製品を適切に分配し、多くの人々の生活を豊かにしたいと思い、商社に魅力を感じております。その中で貴社を志望している理由は、一人一人の社員の主体性に重きを置いている点に魅力を感じたからです。私は学生時代の部活動の経験から、課題を見つけ、その課題の解決に向け主体的に取り組むことにやりがいを感じております。貴社は若手社員にも経営に対する意見を求める風土があるとのことで、そのような点に魅力を感じています。』

解説

A・Bともに志望するに至った理由が明確で、企業研究による他社との差別化もされているのがポイントです。エントリーシートでは、どうしても空欄の大きさや字数制限もあり、すべての要素をいかに簡潔に明確に盛り込むことが大切になってきます。エントリーシートの志望動機は、「わかりやすく」「論理的」「志望度の高さをアピール」しましょう。

【履歴書における志望動機の書き方4ステップ】を踏まえた例文

まとめ

ここまで、志望動機の書き方について紹介しました。一見、難しそうにみえる志望動機ですが、ポイントさえつかめば怖くありません。業界研究、企業研究、自己分析を通して、採用担当者がこの学生に会ってみたいと思わせるような志望動機を書きましょう。

参考:
https://shukatsu-mirai.com/archives/64351

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