達成した「ビジョン」は幸せな状態であるはずだから

最後の幸せになるために「理想の社会人像=ビジョン」が必要な理由は、そのビジョンが達成した先は必ず幸せであるからだ。

当たり前だが「理想の社会人像=ビジョン」を自分の幸せでない状態に設定する人はいないだろう。

そして仮に今のそのビジョンを達成したら、また新しいビジョンが生まれてくる。マズローの欲求でも話したが、今の欲求の段階が満たされれば、次の欲求の段階に進むからだ。つまりここまでの話しを総括すると、次のようなシステム循環が起こっている。

(1)ビジョンの設定:幸せな状態「A」を決める

(2)ビジョンの実現への行動:幸せな状態「A」を達成するための行動。日々充実した幸せ「A’」状態

(3)ビジョンの実現:「A」という幸せな状態になる

(1)ビジョンの設定:幸せな状態「B」を決める

これがビジョンを持つことで幸せになる最大の理由である。先の2つの理由では(1)(2)を、そしてこの3つ目は、(3)の部分をお話ししているのである。これでなぜビジョンを持つ事が幸せな人生を過ごせるかお分かり頂けただろうか?そして就活ではビジョンを持つ事の大切さもお分かり頂けただろうか?

次に実際にビジョンを持って就活をした内定者を1人紹介して終わりにしよう。

ビジョン:子供達が夢や希望を抱き続ける社会の実現

このビジョンを持って就活を行なったのは外資系コンサルに内定が決まっているC君。小さい頃にいじめや先生との衝突などを経験しており、そんな夢を抱きづらく息苦しさを感じていた学校が大嫌いだったC君。しかしその体験が逆に「どうすれば子供達1人1人が夢を抱ける学校を作れるのか」というように教育に興味をもつようになっていた。そこで最初は教育に関係のありそうな人材業界を志望した。
 しかし「子供達が夢を持つためには自分が夢をもって生きることが必要だ」と途中で気が付き、自分をとことん「成長」させる事ができる「コンサルティング業界」に興味を持つようになる。将来的には国外で活躍するコンサルタントとしての経験を積んで、アメリカの大学院に留学するという目標を現在は持っている。さらにその先は世界の著名人が集まる国際会議の場でオープニングスピーチをするという、大きな目標も持つ。自分が誰よりも輝く人として活躍することで、子供達の目標になることを目指している。

おわりに

以上、理想の社会人像=ビジョンについて、全3回に分けてお伝えしてきた。
私がなぜビジョンが重要だと言うのか、その理由はお分かり頂けただろうか?
是非ともみなさんには幸せな人生を一人ひとりが歩んで欲しいと思っている。そしてそのために就職活動という人生で最も重要なイベントを納得して終わらせられるように過ごして欲しいと思っている。そのための手段としてビジョンが役立つかもしれないと思って、今回この話しを紹介させてもらった。
みなさん一人ひとりの就活が、自分の人生の転機となることを、心から望んでいる。そしてこの記事がそのきっかけとなれば、何よりも幸いである。

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