【就活の逆転現象】
選考の後ろ倒しにより、就活が長期化したことは言うまでもないですが、ある逆転現象が起こりました。今年は8月1日以降に内定を出す経団連加盟企業に先だって、中小・ベンチャー企業が選考採用に動いています。例年は大手企業がリードしていたため、志望度が高い順番に選考を受ければよかったのですが、この逆転現象により、就活生・企業共に苦しんでいるのです。
今年の就活生は、新スケジュールの「一期生」であり、先輩のアドバイスやマニュアルがあまり役に立たない、大変な時期です。それに加えて、想像以上の「売り手市場」が重なり、企業の人材争奪も激しくなり、混乱が広がっています。
【就活生の内定状況】
リクルートキャリアの運営する「就職みらい研究所」の調査によると、7月1日の時点で、2016卒の内定率は49.6%であることがわかりました。2015卒の時は、面接解禁1ヶ月前の3月1日の時点での内定率は、5.5%でした。現在49.6%の人は内定を持っていますが、その中でも6割以上の人が現在も就職活動を続けていると言います。
この調査結果から言えることは
「昨年よりも多くの内定辞退が発生すること」
です。
企業側も、毎年内定辞退の可能性を見越して、採用人数より多めに内定を出していました。しかし、2016卒に関しては、例年では考えられないほど多くの人が内定を持ったまま面接解禁を迎えます。おそらく、「滑り止めでいくつか中小企業の内定を持っておいて、大手に受かったら大手に行こう」と考えている人がたくさんいるのではないでしょうか。
このような状況の中で、8月以降に考えられる採用活動を予想してみました。
【追加募集や秋冬採用はあるのか?】
内定辞退者が多く見込まれる中小企業では、内定辞退者の穴を埋めるために、追加募集や秋冬採用があると考えられます。8月に大手企業などの本命企業から内定をもらった人たちが、8月末までには内定を辞退するでしょう。そうすると、その穴埋めをするために、9月以降に中小企業では追加募集があると考えられます。
しかし、8月の一波の面接で失敗したからといって、大手企業の追加募集への望みは持たない方が良いと思います。大手企業は、水面下で行われているリクルーター面談はありますが、原則8月以降に内定をだします。大手企業の内定を辞退する人は、そんなに大量には発生しません。もし追加募集があるとしても、非常に狭き門であり、厳しい戦いになると思います。大手企業の選考は、8月が勝負です。
【これからの心得】
今年は本当に「売り手市場」です。
例年よりも簡単に内定が出ている状況です。
今回の記事では、内定辞退が大量に発生するために、追加募集があるのではないかと紹介しました。しかし、追加募集があることは決定事項ではありません。推測です。「失敗したら追加募集で敗者復活だぜ!」といったように軽い気持ちにはならないでください。そもそも今年の就活スケジュールによる大量辞退を見越して採用活動をしていた企業であれば、追加募集はないでしょう。それに、大手にせよ中小企業にせよ、追加募集では厳しい戦いになります。
勝負は8月。
悔いの残らない就活をしてください!
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資料引用:http://data.recruitcareer.co.jp/research/2015/07/201572016-dfa5.html
資料引用;http://engine-cash-s.net/page4.html
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