面接をデートだと思って振返りをしてみる

「一回目のデートは無事に終わった。さて次のデートはどうしようかな!」
「今回のデートは最悪だった。もう二度とこんなデートはしたくない…。」

この場合、恐らくあなたは次回のデートに向けて終わったばかりのデートについて振返ると思う。「あれが良かった」「あの時の自分の発言が駄目だった…」
そういう積み重ねが次のデートで生きるのは、恐らく皆さんは既に経験済みだと思う。

これと全く同じパターンが面接でも言えるのだ。
面接でも「成功したパターン」でも「失敗したパターン」でも、終わった後に面接を振返ることが、次回の面接で上手くいくための最大の秘訣である。今回はそうした「面接の振返りを行なう重要性」について、順番に説明してこう。

面接の振返りをした人の方が内定率は高いという事実

面接の振返りを行なう最終的な目的は「内定率を上げる」ためだ。これは私が運営する就活スクールの例だが、毎年学生達に「面接の後に振返りをしなさい」と60名程度いるスクール生全員に伝えている。面接で疲れていてもしっかりと振返りをする人は、全体の10%の5〜7名程度。この10%の子たちは、業界も学歴も性別もバラバラだ。

そして最終的に就活が終わった時に実績を見てみると、この10%の学生は振返りをしていない学生と比べて内定者数を1〜2社程度多いのである。しかも第一志望からもらう率も高いのだ。
そしてそのような人の中には就活を始めた時は正直どうしようもなかったが、しっかりと振返りを実践した結果、他の人よりも良い結果となったという人もいるのだ。

面接の振返りの目的は「記録」と「反省」の2つである

振返りはなぜ効果が出るのか。それは「学びの機会」となるからだ。
デートの例では「上手くいったデート」と「最悪だったデート」の二通りを紹介したが、それを踏まえて面接の振返りの方法と効果の根拠を説明していこう。

(1)上手くいったデートでは「記録として」使え

上手くいったデートの場合は「自分が何を話したか」を記録して「それがなぜ上手く行ったのか」を考えてみて欲しい。理由は「次回のデートでは同じネタは使えない」からだ。
どういうことかというと、同じネタは次のデートでは相手に飽きられてしまうからだ。相手は「まだ知らないあなたの違った一面」を知りたいと思っているので、一度使ったネタは興醒めで面白くない。
面接でも同じで、会社は会社側がまだ知らないあなたの一面を知るために「1次面接で聞かなかったことを聞いてくる」のだ!しかしその裏には「あなたをもっと知りたい+あなたの強みを確かめたい」という思いがある
そこで1次面接の後に振返りを行ない、「自分が何を話したか」と「それがなぜ上手く行ったのか」を記録しておけば、「違うネタ」で「自分の強みをアピールする」ことが出来るようになるのである。

(2) 最悪だったデートでは「反省として」使え

誰しも上手くいかない時はあるもの。初めてのことや慣れない事なら当然だ。
しかしそこで「ま、いっか」で済ませて終わる人と、「次上手くいためにはどうすれば良いだろう」と考える2通りの人がいる。

もし次は成功させたいと思っているなら、必ず反省をして欲しい。

上手くいかなかったのはたまたまだっただけだ。
たまたま「相性が悪かった」とか「自分の調子が良くなかった」と思って気持ちを切り替えて、「でも次上手くいくために反省出来るところはないかな?」と考えをもう一歩先に伸ばしてみて欲しいと思う。

面接では恐らく失敗の繰り返しだろうし、上手くいく面接は多くはないと思う。しかし言い換えれば失敗からの学べることは多く、その学びは「失敗をしない方法」に繋がる。つまり成功する方法が分かってくるのだ。1回1回の面接の後に帰りの電車の中で10分でも良いので振返りをしてみよう。その積み重ねが必ず結果に結びつくはずである。

おわりに

ここまで「面接の振返りを行なう重要性」について説明してきた。
次回は私がおススメし、実際に効果も出ている「具体的な面接の振返りの方法」をご紹介していこう。
ぜひ次回も読んで頂きたい。

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