一次面接の特徴

就活の場における面接は複数回行われるのが一般的ですが、それぞれの面接は行う目的が異なります。では一次面接はどのような目的で行われるのでしょうか?

【集団面接が多い】

一次面接の主な目的とは、端的にいえば志望者を振るい落とすことです。二次面接以降は良質な人材をピックアップするために行われるのに対し、一次面接の場合は、自社の基準に満たない人材を落とすために行われます。

エントリーシートである程度は絞り込みをかけるとしても、企業によっては一次面接の段階で何千人もの応募者に対処する必要があります。そこで選考作業を効率的に進めるために、一次面接を集団面接の形式で行う企業が多いのが特徴です。

【評価は基本的な部分が多い】

大手企業などでは一次面接はとにかく人数が多いため、現場の若手社員が面接官を務めるケースが多いでしょう。

入社3~10年目程度の、若手から中堅に差し掛かったくらいの社員が面接官になる場合が多く、「同じ職場で働く人間としてふさわしいか」といった視点から評価をすることが多いのが特徴です。

人事担当者のような『採用のプロ』ではない点、また一次面接は「落とすため」の面接であるという特性から、評価のポイントは必然的に、社会人として最低限の知識やマナーが身についているかといった基本的な部分が中心といえます。

一次面接の特徴

一次面接でよくある質問

では一次面接では、具体的にどのような質問をされることが多いのでしょうか。気になる質問項目やその中身を紹介します。

【自己紹介】

一次面接でされる質問として定番といえるものの一つが『自己紹介』です。一次面接で自己紹介を求められる背景には、面接官の手元にある応募書類と目の前にいる面接者に間違いがないかを確認する意味もあります。

自己紹介は、氏名、学校名、学部名、学年などの基本的なプロフィールから伝えましょう。

その上でゼミやサークル活動など、学生時代に力を入れてきた活動に簡単に触れます。特に思いつかない場合には、趣味や特技などでも構いません。そして最後に「本日はよろしくお願いいたします」と結びます。

30~40秒程度を目安に話せるよう、内容をまとめておきましょう。

【自己PR】

面接官は応募者の『自己PR』を通じて、人柄、入社後にどのように会社に貢献してくれそうな人材か、コミュニケーション能力はあるか、入社の意欲などについて評価したいと考えています。自己PRをするときには、まずそのことを意識してください。

話すときには「私は◯◯◯な人間です」といったように、冒頭に結論を持ち出しましょう。続いてそれに対する具体的な理由を加えますが、ここで実際に体験したエピソードなどを絡めると、面接官の印象に残りやすくなります。

最後に、自分の長所が入社後に仕事の中でどのような形で生かせそうか、意気込みを語りましょう。自己PRでは、履歴書やエントリーシートに記入した内容と齟齬がないように話すこともポイントです。

企業によっては「自己PRを1分で」といったように、時間を限定される場合があります。1分、2分、3分と三つ程度のバージョンを用意しておけば、制限時間を示されても慌てずにすむでしょう。

【志望動機】

自社への入社の意欲を確認する意味で質問されるのが『志望動機』です。志望動機を聞くことで、応募者が入社後に何ができそうなのか、一緒に働きたいと思える人材なのか、社風とマッチしているかといった点を面接官は探りたいと考えています。

中でも面接官が最も知りたいのは、数多くの企業の中から自社を選択した理由です。例えば「子どもの頃から鉄道好きで、いつかは鉄道会社で働くことが夢でした」といった志望理由では、鉄道会社ならばどこでもいいと受けとめられてしまいます。

面接で志望動機を語る際には、『将来の目標』『それが目標となった経緯』そして『自分の目標と企業とのマッチ度の高さ』を柱にして組み立てると、話がまとめやすくなるでしょう。

【学生時代に頑張ったこと】

学生時代の活動履歴も、必ず聞かれる質問の一つです。企業はこの質問をすることで、応募者の人柄や問題解決能力、自社のカラーにマッチしているかといった点をチェックしたいと考えています。

この質問に対し、「学生時代に頑張ったことがない」と悩む就活生は少なくありません。しかし、面接官が求めているのは『留学をした』『全国大会で優勝した』といった華やかな経験ではありません。

その活動を通じて何を得たのか、という部分なのです。

そのため、コンビニのアルバイトを頑張って業務効率改善のための提案を行い、結果として客単価を100円上げることに繋がったといった経験談も、立派な答えといえるでしょう。

一次面接でよくある質問

一次面接で逆質問を求められたら

一次面接の場では、「弊社について何か質問はありますか?」と面接官が応募者に対して自分たちへの質問を求めてくる場合があります。こうした「逆質問」には、どのように対応すればよいのでしょうか?

【逆質問をされる理由】

面接官が逆質問を求める最も大きな理由は、応募者の入社の意欲を確認するためです。

質問はその企業に対する興味・関心や知識がなければ出てこないものです。その企業への就職を本気で希望する就活生ならば、企業研究の中で、機会があれば確認したい疑問が一つや二つは必ず出てくるでしょう。

そこで逆質問を求めることで、面接官は応募者の入社意欲の高さを確かめるのです。

逆質問は応募者が自発的に発言を行う場面であり、面接官とのコミュニケーションが試されます。そのため逆質問には、応募者のコミュニケーション能力を確かめるという意味もあるでしょう。

さらに逆質問の場面では、応募者がどんな質問を選ぶのかという点に人柄が反映されます。面接官は応募者の人柄を見極めるとともに、自社のカラーとのマッチングについても確かめています。

【逆質問の回答例】

逆質問は自分で質問内容を設定する必要があります。さらにその質問内容が面接官からの評価対象となるだけに、どのような質問をすればいいのか悩むところです。

逆質問を促す際、面接官は「何でも遠慮なく聞いてください」とはいうものの、やはり最低限のルールというものがあります。次のような質問は、面接官に好印象を与えません。

・事前に調べればすぐにわかる質問
・ほかの人が質問した内容を繰り返して質問する
・給与や休日の日数など、条件面についてのみ質問する
・面接官の一存では答えられないような内容の質問
・抽象的な質問

こうした点を踏まえ、以下に逆質問の回答例を具体的に紹介しましょう。

「御社で役職に就くために、どのような能力が求められますか?」

「中国語を生かした仕事をしたいと考えています。御社の中で生かせるポジションはありますか?」

逆質問の場では、入社意欲の高さを示せたり、入社後のビジョンまでイメージしていることがわかる質問が適しています。

一次面接で逆質問を求められたら

一次面接の対策

一次面接の流れや具体的な質問内容についてわかったところで、最後に一次面接に向けての対策について紹介します。

【事前準備をしておく】

一次面接で出される質問には、ある程度のパターンがあります。『自己紹介』や『志望動機』といった定番の質問に加え、次のような質問が出されることが想定されます。

・エントリーシートの内容から出される質問
・応募企業の特性から出される質問
・業界に関連する最新ニュースなどに関する質問

質問に対する回答を事前にある程度準備しておくことで、余裕を持って面接に臨めるでしょう。さらに事前準備の過程で自然とその企業に関する知識も増え、企業研究が進むというメリットもあります。

【身だしなみやマナーに気を付ける】

一次面接は基本的に「落とす」ための面接であるため、第一印象が相手に与えるインパクトは大切です。

面接官と応募者は、ほとんどの場合が初対面です。例えばきちんと挨拶をする前からドアを乱暴に閉めて大きな音を立てるようでは、面接官はまともに向き合う気を無くしてしまいます。

また、一次面接の面接官は現場で働く社員が務めることが多いので、最低限の清潔感さえ欠くような身だしなみでは、これから一緒に働こうという気にはなれません。

身だしなみや礼儀、言葉遣いなどに配慮することは、社会人として最低限必要な要素です。それができていない場合には「社会人としての資質に欠ける」と、落とすべき人材として扱われてしまうでしょう。

【話す練習をする】

面接の場で話をするときに、最低限これだけは守っていれば印象が良くなるというポイントがいくつかあります。その一つが「相手の目を見て話す」点です。

相手の目を見て話すことはコミュニケーションの基本であり、うつむいたり、面接官の視線を避けて話をしていると、自信がない印象や暗い印象を与えてしまいます。

もし緊張で相手の目を見ることが難しい場合には、面接官の鼻先やネクタイの結び目などに視線を送ることを意識しながら話すようにしましょう。

さらには、意識的に普段よりゆっくりとした話し方を心がける、話し方に抑揚をつけることで相手を話に惹きつけるといったポイントがあります。

自分の話し方は、自分自身では意外とわからないものです。模擬面接体験などの際に動画を撮影し、自分の話し方を第三者の目でチェックしてみることをオススメします。

一次面接の対策

十分な対策をして一次面接に臨もう

一次面接は、まさに内定を勝ち取るための第一関門です。緊張したり、難しく考えてしまいがちですが、形式や質問などがある程度パターン化されている場合も多く、対策を立てやすい一面があります。

事前にしっかり準備をして、自信を持って一次面接に臨みましょう。

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