会社説明会で質問する際のマナー

質問をしたとしても、マナーを守れていないと企業担当者に悪い印象を与えてしまうかもしれません。質問の内容を考える前に、まずは最低限押さえておくべきマナーをチェックしましょう。

【立ち上がって名乗る】

質問の時間に挙手して指名されたら、まずは立ち上がり大学名と名前を述べるのがマナーです。大勢の人がいる中でも聞き取りやすいよう、できるだけ大きな声ではっきりと伝えます。

説明会では会場に椅子しか用意されておらず、膝の上にノートやペンを置いていることもあるでしょう。立ち上がるときに荷物が邪魔でもたつかないよう、できるだけ整理しておくことも大切です。

【具体的・簡潔に質問する】

具体的かつ簡潔に質問することもポイントといえます。抽象的な内容ではどのように回答すればよいか分からず、担当者を困らせてしまうからです。

例えば「御社の企画営業で必要なスキルや資格はありますか?」という内容であれば、答えるべき内容が明確で担当者が回答しやすいでしょう。自分にとっても必要な情報を得やすくなります。

また「御社の評価制度について拝見したのですが、具体的にどのような先輩が高い評価を得ていますか?」という内容であれば、企業について調べていることが伝わります。

簡潔に質問ができれば話し上手という印象を与えることにもつながるでしょう。

会社説明会で質問する際のマナー

質問事項の選び方が重要

マナーを意識し具体的に質問をしていたとしても、内容の選び方が悪いとよい印象にはつながりません。説明会ではどのような質問をするのが適切なのでしょうか?

【すでに出た質問とかぶらないようにする】

自分より前の人と同じ質問は避けましょう。担当者からすると同じ質問に2度答えなければならず手間がかかります。

さらに他の参加者の話を聞いていないととらえられ、マイナス印象を与えてしまうこともあります。実際には話を聞いていたとしても、集中力が足りない人というイメージを持たれてしまうかもしれません。

【他の人にも有益な質問をする】

質問の内容は他の参加者にも役立つものを心がけましょう。説明会は面接と異なり多くの参加者がいます。

その中で「私はTOEICスコア800ですが、御社で生かせますか?」といった自分にしか利益がない内容で質問をするのは基本的にNGです。自分を最優先に考える人という印象を与えかねません。

またパンフレットや企業ホームページに記載されている内容についての質問も避けた方がよいでしょう。見れば分かる内容に限られた時間を使うのは、他の参加者にとってもよいこととはいえないからです。

【説明会の内容を深掘りする内容を】

担当者からさまざまな説明を聞いたあとに設けられる質問の時間には、説明会の内容を深掘りできるとよいでしょう。一歩踏み込んだ質問をすることで、熱意をアピールできます。

例えば「先ほど説明してくださった新しい評価制度は、どのようなスキルを持つ方が評価されているのでしょうか?」と具体的に質問をすると、よく話を聞いている学生という印象を与えられるかもしれません。

注意したいのは、説明会の内容を確認しただけにならないようにすることです。単なる確認になってしまうと、理解力や注意力のなさを疑われてしまいます。

質問事項の選び方が重要

会社説明会で聞くべき質問

企業で働く社員の声をじかに聞ける説明会でする質問には、どのようなものが向いているのでしょうか?例とともに紹介するため、有益な情報を得るための参考にしましょう。

【社風や雰囲気】

説明会の質問に向いている内容としてまず挙げられるのは社風や雰囲気です。理想の働き方を明確にした上で、それを見極められるような内容を考えるとよいでしょう。

例えば「昼休みはどのように過ごしていますか?」という質問では、どのような人間関係がある企業なのか・求められる働き方の方向性などが推測できます。

各自のタイミングで休憩しているという企業は、個々の働きを重視しているのかもしれません。また社内の休憩スペースを利用する人が多いという企業では、横のつながりが作りやすいことが期待できます。

他にも「会社で働いていて1番よかったことは?」「休日の過ごし方は?」といった質問が役立ちます。

【会社が評価する能力・資質】

今後の選考に生かすには、どのような能力や資質が評価されるのか質問するとよいでしょう。企業が求めている人材がどのようなものか把握できれば、効果的な自己PRにつなげられます。

例えば「御社で活躍している人に共通するスキルや考え方はありますか?」「新入社員に求める能力や考え方はありますか?」といった質問をすると、理想の人材像についてはっきりと分かりやすくなるはずです。

【教育体制やキャリア】

入社後に思っていた職場と違ったとミスマッチが起きないために、教育体制やキャリアについて質問するのもよいでしょう。下記の例文のように聞けば、どのような働き方ができるかイメージしやすくなります。

・新入社員に任される仕事にはどのようなものがありますか?
・入社後はどのような研修がありますか?
・○○さん(担当者)は入社からこれまでどのような経験をされましたか?

研修一つ取っても、企業ごとに全く異なるものです。座学で学ぶこともあれば、初日から先輩社員の下でOJTが実施されることもあります。

事前にどのような取り組みをしているか分かっていれば、希望する働き方に合う企業へ応募できるでしょう。

会社説明会で聞くべき質問

質問が浮かばない場合は?

何か質問をしたいと思っても、その場で何も思い浮かばないこともあります。説明会に参加したのに質問をしない場合、選考に影響するのでしょうか?また質問が浮かばないときに備え、用意していく方法を知っていると役立ちます。

【質問しないから落ちるわけではない】

説明会での質問が選考に影響を与えることはまずありません。反対に何も発言しなかったからといって印象が悪くなり落とされる、ということもないため安心しましょう。

質問をした方が積極的な人という印象は残りますが、だからといって無理にしなければと必要以上に緊張せず、自然体で臨めばOKです。

【事前に用意するのがベター】

的確な質問を説明会の場ですぐに考えつくのは難しいでしょう。よい質問をしようと思うなら、事前に用意していくのがおすすめです。

そのためにはまず企業の情報をインプットしましょう。企業の強み・弱みや最近の動向などはもちろん、同業他社との違いについてもじっくり考えます。

収集した情報をさまざまな角度から考える時間を持つことで、役立つ質問を用意できるはずです。説明会では社員から直接話が聞けます。的確な問いにより、事業や仕事についての理解を深められるでしょう。

質問が浮かばない場合は?

会社説明会の質疑内容を就活に生かそう

説明会では質問の時間が設けられていますが、必ずしもしなければいけないわけではありません。しかし的確な質問ができれば、希望に合う企業へ応募しやすくなりますし、選考での効果的なPRにつなげられます。

現役で働いている社員に直接話を聞けるチャンスでもあるため、事前に聞きたい内容を用意していくと、参加者全員に役立つ情報を引き出せるかもしれません。

よい質問をするためにはマナーを守ることも大切です。他の参加者がした質問を繰り返さない・具体的な内容を聞くといったことを意識します。

社風や教育体制・求められる能力などについて質問し、就活に生かしましょう。

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