面接で緊張するのは当たり前
「入社面接で緊張してしまい、うまく話せなかった」という学生は多くいます。あるいは、アガリ症で面接本番を不安に思っている人もいるのではないでしょうか。
面接で緊張するのは、当たり前のことです。問題はその緊張をどう捉え、どのように向き合うかということになります。
【緊張するのは悪いことではない】
緊張は、必ずしも悪いことではありません。良い方向に作用することもあります。
陸上競技でスタートを切る前の一瞬の緊張はパフォーマンスを高めてくれる場合がありますし、勉強の場でも指導者に見られているというプレッシャーが、かえって学習効率を高めてくれることもあります。
緊張するのは悪いことだと考えていると、緊張に対してネガティブな印象を持ってしまい、余計に言葉が出なくなることがあります。緊張するのは当然で、悪いことではありません。重要なのは、緊張とどう向かい合うかなのです。
【落ち着こうとすると逆効果なことも】
緊張を無理に落ち着かせようとすると、逆効果を招いてしまうことがあります。「自分は今、緊張している」という状態を余計に意識してしまうからです。
特に面接前の控え室などでは、面接の時間が刻々と近づいていて、時間内に気持ちを落ち着かせようとすることが焦りにつながります。落ち着こうとするより、自分が緊張していることを受け入れ、「大丈夫、うまくやれる」と自分に言い聞かせましょう。

面接でアガらないコツ
緊張していること自体はおおよそ問題はありません。問題は面接本番でアガってしまい、言葉がうまく出なくなったり挙動不審になったりすることです。
面接でアガらないためにも、次の要点は押さえておくと良いでしょう。
【事前にしっかり準備する】
スポーツでも受験でも、緊張に打ち勝つ最も有効な方法は練習や勉強です。緊張していると感じた場合、これまで行ってきた努力を思い出すことで、焦りや緊張を和らげることができます。
それは面接でも同様です。本番で緊張に打ち勝つために準備をしっかりと行い、万全の状態で面接に臨みましょう。
【話す内容を声に出して練習する】
緊張すると筋肉が萎縮してしまい、声が震えてしまったり小さくなったりしてしまうことがあります。この問題を解消するためには、事前に面接で話したい内容を声を出して練習することが大切です。
どの姿勢が声が最もよく出るのかを研究しましょう。話す内容を声に出して練習することで、どこで息を吐けば良いのか、発声が難しい単語がないかなども確認することができます。
また、スピーチの声の大きさで練習することで、発声に必要な頬の筋肉などが鍛えられ、滑舌が良くなることも期待できます。
【模擬面接を受ける】
「練習は本番だと思って臨む」という言葉があるように、事前に面接の練習をしておくことで、本番の緊張を和らげることもできます。学校などで行っている模擬面接や面接対策のセミナーに参加し、面接の疑似経験を積んでおくと良いでしょう。
その際、できるだけ本番の状況に近づけるのがポイントです。面接官役と自分の様子を観察してくれる人、最低3人の人間で行いましょう。改善点のフィードバックなどをもらうことで、客観的に自分を見る機会にもつながります。
模擬面接の様子を撮影し、自分で見てみるのもおすすめです。本番でそのビデオを思い出し、「自分は人からこう見られている」と意識することで冷静になることができます。

面接前に緊張をほぐす方法
緊張しやすい人は、面接当日の行動も意識すると良いでしょう。面接当日、本番を迎える前に緊張をほぐす方法を解説します。
【早めに到着し落ち着く時間を持つ】
ギリギリに到着せず、15~30分前には会場に到着するようにしておきましょう。心の中で面接のシミュレーションをしてみたり、面接会場の周りの景色を見て回ったりすると心を落ち着かせることができます。
身だしなみを鏡でチェックすることも、不安を取り除くのに役立ちます。余裕を持って、5分前には受付を済ませるようにしましょう。
会場に到着するのがギリギリになってしまうと、着いてから一息つく余裕もなく面接に臨まなければなりません。知らない会場の場合は、途中で道に迷ってしまうことも考えられます。時間的な余裕がないと、緊張を助長させることにつながってしまうでしょう。
【ストレッチや深呼吸をする】
ストレッチで体を動かしたり深呼吸をしたりすることは、リラックス効果があります。体の緊張をほぐしておくと、自然と声も出やすくなるものです。
ストレッチは大きな動きを伴うものでなくても大丈夫です。首を回したり、手首や指をストレッチするだけでも十分リラックス効果が期待できます。
余裕を持って会場に着いて、少し周辺を散歩してみるのも良いでしょう。体を動かし、新鮮な空気を体に取り込むことはリラックス効果を高めます。

面接時に緊張をほぐす方法
もし面接本番で、急に緊張してきたらどうすれば良いでしょうか。本番で緊張してしまった場合の対処法を説明します。
【緊張することを恐れない】
面接で緊張してしまうのは当たり前のことで、恐れることも隠すことでもありません。就活生にとってはよくあることです。面接官側も、緊張しているからといって評価を下げることはないでしょう。
緊張を恐れていると、いざ緊張してしまったときに余計に緊張と不安が高まってしまいます。緊張することを恐れず、普段から「緊張しても大丈夫」と自分に言い聞かせることが重要です。
【緊張していることを伝える】
面接官に自分が緊張していることを素直に伝えてしまうのも有効です。前述したとおり、基本的に緊張しているからといって評価が下がることはありません。
むしろ面接官が気を利かせてゆっくり話してくれたり、緊張していることを考慮した上で採点してくれることもあります。
加えて「緊張している」ことを自他共に認めることで、自分を客観視できて落ち着くきっかけにもなるでしょう。開き直ることが、落ち着くきっかけにもなるかもしれません。
【意識して笑顔になる】
緊張して評価が下がるとすれば、それはうつむいてしまったり、不安で表情が硬くなったりしてしまうからです。評価が下がるのを避けるためにも、面接本番では意識して笑顔を作るようにしましょう。
笑顔には人をリラックスさせる効果がありますし、頬や顎の筋肉を使うので発声が良くなることにも期待ができます。何より、面接官の心証が良くなるでしょう。
ただし笑顔の作り方によっては、相手には笑顔に見えないかもしれません。笑顔に見せるためにも、上の歯が6本、相手に見えるように笑うことを意識してみましょう。

緊張感を持つのは悪いことではないと知ろう
面接で緊張するの当然のことで、緊張していたからといって落とされたり、評価を下げられたりすることはあまりありません。緊張を悪いことだと思うと、余計に緊張を増幅させてしまいます。
緊張をほぐすためには、リラックスする行動を心がけましょう。会場に少し早く着いて周囲を散策したり、ストレッチをすると緊張が和らぎます。
緊張への最大の対策は、事前にしっかりと準備をしておくことです。面接で話すことの確認や模擬面接などを通して、本番に不安が残らないように万全の状態で臨みましょう。
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