なぜ「就活=黒髪」なのか?

「就活=黒髪」というイメージを持っている人がほとんどです。なぜそのようなイメージがあるかというと、日本人は「生まれつき髪色は黒色であり、フォーマルな場では黒髪にしなければならない」という固定観念が今もなお根強く残っているからです。
また現在、経営を担っている企業の役員たちの世代は、髪を染めている人は不真面目で素行が悪い人が多いという認識が今よりも強かった時代で育ったというステレオタイプな思考が植え付けられてしまっていると考えられます。

近年、P&Cのヘアケアブランド「PANTENE(パンテーン)」が「#HairWeGo さあ、この髪でいこう。」キャンペーンで「#就活をもっと自由に」といったメッセージを発信し、大きな話題となりました。髪色は個性であり、ひとりひとりの自由を尊重すべきであるという意見もありますが、古くから残る考えが覆るまではまだ少し時間がかかることでしょう。

なぜ「就活=黒髪」なのか?

髪色は重要?

就活では、髪色を含めた身だしなみが重要です。企業は就活というフォーマルな場に適した、身だしなみのマナーが備わっているかを見ています。身だしなみで印象は大きく変わります。就活に自由な髪色で自分の個性やセンスをアピールしたいと思うかもしてませんが、企業のほとんどは個性やセンスよりも、清潔感や誠実さを感じられる一般的な身だしなみのマナーを求めています。このようなことから髪色は就活に少なからず影響すると言えます。

髪色は重要?

面接で好印象な髪色

では次に、面接で良いと評価される髪色とは、どのような色でしょうか。3点ございますので、ご説明したいと思います。

◇誠実な印象の黒又は地毛の色

やはり、無難なのは黒髪です。黒髪はスーツによく合い、誠実な印象を与えます。就活の場では地毛の色に近づけるのがマナーとされていて、個人差はありますが、ほとんどの日本人は地毛が黒髪であることから、普段は染髪をして明るい髪色を楽しんでいる学生も、就活中は黒染めをしてトーンダウンすることが多いです。先ほども述べたように、古い考えですが「黒髪ではないことがマイナスの印象を与えてしまう企業もいまだに多く残っている」ということを頭の片隅に入れておいてください。

◇柔和な印象のこげ茶色

「真っ黒は逆に不自然!染めたら自分を偽っているような気がする…」
「志望している業界がそれほど髪色に厳しいくない」
などどうしても「黒染め」に抵抗がある学生や染めたいという学生は、明度が低い「ダークブラウン」にしてみてはいかがでしょうか。日本ヘアカラー協会(JHCA)が開発した、髪色の明るさをみる「レベルスケール」を基準にすると、ダークブラウンは6~8トーンくらいです。9・10トーンになると明るくなるので気をつけましょう。

◇ヘアカラーは8トーン以下

先ほど述べた日本ヘアカラー協会(JHCA)が開発した、髪色の明るさをみる「レベルスケール」を基準に、面接時にふさわしい髪色は8トーン以下と言われています。その中でも、誰もが黒髪だと判断する色は4~6トーンです。美容院で染め直す場合は、「就活で黒染めを…」と言えば必然的に8トーン以下になるでしょう。しかし時間が経つにつれてどうしても色が抜けていき、明るくなる場合があるので、注意しましょう。

面接で好印象な髪色

面接でNGな髪色

面接で良い評価を得られる髪色があるということは、反対にそうではないカラーがあります。自分では「これくらいは問題ない」「これぐらいならば許容範囲だろう」と思っていても、面接官によっては「非常識」「不真面目」と感じるかもしれません。面接は重要なシーンの1つであり、NGな髪色はどのような色なのでしょうか。2点ございますので、ご説明していきます。

◇明るい茶髪や金髪

明るい茶髪や金髪での就活は「就活に不適切」「不真面目だ」と感じる人がほとんどです。就活生に求められる「誠実さ」「フレッシュさ」とも遠いてしまうので、避けましょう。「良い印象を与えたい」「入社意欲が高い」という思いがあっても、容姿でアピールすることはありません。履歴書の内容や面接での受け答えや態度で、自分の魅力を伝えましょう。髪色での自己アピールはかえって悪い印象になってしまいます。

◇赤や紫など、奇抜な髪色

明るい茶髪や金髪と同じで、赤・紫・ピンク・青・緑などの「派手なカラー」も避けましょう。最近では、ファッションとしてこうした髪色に染める学生も少なくありませんが、就活において不適切です。業界によって異なりますが、面接の場ではオシャレは不要です。
 「面接は第一印象で決まる。」と言われており、第一印象は見た目の清潔感によって判断されます。だからといって清潔感に気を使っていたとしても、奇抜な髪色では「非常識だ」と思われてしまいます。スーツの着こなしにマナーがあるように、髪色にもある程度マナーがありますので、しっかりと確認しておきましょう。

面接でNGな髪色

面接の「黒染め」にあたって注意すべきポイント

◇スプレーは使わない!

「就活が終わればまた染めるから、黒染めせずにスプレーだけにしよう。」と思うかもしれませんが、スプレーは使わず、きちんと染めましょう。黒染めスプレーを使うと、雨や汗で色が落ちてしまい、顔やスーツに色が作く可能性があり、清潔感がないと思われてしまいます。

◇美容室で染めよう!

「黒染めをするのにお金をかけたくない。」と思い、市販のカラー剤を使って自分で染める学生がいますが、あまりいい方法ではありません。確かに低コストですが、色ムラができてしまう可能性が高いので、美容院で染めてもらう方が確実です。美容院は、自分で染めるより時間もコストもかかりますが、その分ムラなくきれいに仕上げてもらうことができます。

◇就活開始前3日~1週間を目安に染めましょう!

「いつ頃から黒染めをすればいいのか。」と悩む学生は多いです。
黒染めのタイミングは、証明写真の撮影や会社説明会、インターンなど就活が本格化する「3日~1週間前」がおすすめです。
黒髪を馴染ませるためにも、ある程度の余裕を持って黒染めをするようにしましょう。しかし、あまりにも早く染めてしまうと色が抜けてくる可能性がありますので、目安としてはやくても1週間前と言えます。

◇色落ちに気を付けよう!

就活は○月○日までといった決まりはありません。内定をもらったら即終了の学生もいたり、内定をもらっても自分が納得するまで続ける学生や内定が中々もらえない学生もいます。就活が長引いている学生は、黒染めしてから長い月日が経っているので、色が抜けている場合があります。色落ちに気を付けて定期的に黒染めするようにしましょう。

面接の「黒染め」にあたって注意すべきポイント

まとめ

いかがだったでしょうか。大学生とはいえ、おしゃれはある程度諦めて、誠実で清潔感のある印象を目指さなければなりません。早く就活を終えて髪色を戻すためにも、頑張って対策するのがおすすめです!

まとめ
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