自己PRはテンプレートを使うことでとたんに理解しやすくなる!
自己PRをいきなり書こうとすると、自分のこれまでの経験や強み、志望動機や企業への思いなどがバラバラと頭に思い浮かび、何からどう書いて良いのか混乱してしまうことがあります。当事者の自分ですら混乱してしまうのですから、読み手(企業)側にとっては非常に理解しづらく、言いたいことが伝わらないという事態に陥ってしまう可能性があります。ここで使えるのが、テンプレートです。自分も相手も順を追って抜け漏れなく話を押さえることができるため、理解しやすいエントリーシートを作成することができますよ。
【汎用性抜群】おすすめの自己PRテンプレートはこれだ!
それでは早速、エントリーシートを作成するときに使える、おすすめの自己PRテンプレートを紹介していきます。このテンプレートさえ頭に入れておけば、様々なエントリーシートに対応することができるはずです。一つ一つのポイントに沿って順番に進めていきますので、ご自身の自己PRの内容を書きだしながら読み進めてみてくださいね。
1.結論を簡潔に述べる
「私は、○○という経験から、○○という学びを得ました」などと、まず結論から述べることを意識しましょう。自己PRに限った話ではありませんが、人と話をする際は、具体的なことを話し始める前に、結論を事前に明確にしておく必要があります。あなたがこれから何の話をするのか、それによって何を伝えたいのかが分からないままダラダラと話をしてしまうと、読み手は「何が言いたいのだろう?」と戸惑ってしまい、そのエピソードとあなたのアピールしたいポイントが結びつかなくなってしまう恐れがあるのです。
2.目的、目標の明示
次に、「○○を達成するために、私は○○するべきだと考えました。」など、あなたがどんな目的を持ち、どんな目標を設定したのかを明らかにしましょう。目的と目標を明確にすることは、これから話す過去の話に軸を持たせる効果があります。その際に、「○○を調べたところ○○が原因だと考えたため」など、目的に対してなぜその目標設定に至ったのかというプロセスを具体的に伝えると、あなたが課題をどのように捉え、分析できる人なのかも併せてアピールすることができます。
3.エピソード
実際にあなたの身に起きた具体的なエピソードは、就活で自己PRをする上で非常に強い「武器」になります。行動に起こしたことや継続した努力をいくら言葉でアピールしようとしても、エントリーシートの内容が抽象的だとインパクトや説得力がないですよね。「○○に対して、私は○○という行動を起こしました」と、リアルな言葉でエピソードを伝えましょう。
4.成果の明示
エピソードの最後には、行動の結果となる成果を明示しましょう。先ほど設定した目標に対して行動した結果を、「○○という成果を得ることができました」と明確に伝えてください。この時大事になるのが、自分が実感した成果だけを伝えるのではなく、周りの人からの客観的な評価も伝えることです。どんなに自分が素晴らしいと思うことをしても、周りにとって何も影響を与えなかったり、逆に迷惑をかけてしまったりすると、それはただの自己満足になってしまいます。自分と他人から見た成果、どちらも伝えることができるとベストです。
5.学んだことの共有
「このような経験から、○○を学びました」と、結局何を学んだのかを言葉にして伝えましょう。いかにすごい成果を残したかということに目がいきがちな人が多いですが、実はこのポイントが一番大切と考えて良いかもしれません。なぜなら、同じ経験をしたとしても、何を感じるのかは人によって違いがありますよね。その学生が、ある経験からどれだけ深い学びを得て吸収することができるのかということは、入社後の成長スピードに大きく関わってきます。そのため、企業にとっては「あなたが何を学んだのか」は非常に重要なポイントなのです。
6.再度結論を述べる
自分の経験を具体的に伝え終えたら、冒頭で明示した結論をもう一度述べ、お互いに話の論旨を再確認できるようにしましょう。また、最後に就活のエントリーシートのテクニックとしておすすめしたいのが、話の結論に続けて「この学びを、貴社での○○という仕事に活かしたいと考えています」と、仕事の話につなげることです。あなたが過去の経験で得た強みと学びを活かして、企業で活躍している姿をイメージしてもらえるようにすると、効果的な自己PRにすることができますよ。
目的は必ず述べるようにしよう
おすすめのテンプレートをご紹介してきましたが、これらの話に軸を持たせるためには、あなたがなぜ行動したのかという「目的」を事前に述べることが不可欠です。どんなに努力をしても、「なんでその行動をしたの?」「本当に必要だったの?」と疑問に思われ、行動に意味がないと捉えられてしまうと、せっかくの行動も評価してもらえなくなってしまう危険性があります。あなたの行動を無駄にしないためにも、目的を明確にすることを心がけましょう。
SMARTな目標設計をしよう
目標を設計する際に、意識してほしいポイントがあります。頭文字をとって「SMART」と呼ばれるフレームが有名で、正しい目標設計ができているかを判断する5つの軸として広く使われています。「SMART」はSpecific(明確で具体的であること)、Measurable(成果が定量的に測定できること)、Achievable(達成見込みがあること)、Related(目的に直結していること)、Time-bound(いつまでに達成するか期限を設けていること)の5つで構成されています。エントリーシートでは、この項目を参考にして、あなたのたてた目標を言語化してみると良いでしょう。
成果はできるだけ定量的な内容にしよう
目標設計において「SMART」でも示されている通り、成果というのは「定量的に測定できること」が大切です。例えば、アルバイトの話をするときに「店舗の売り上げを伸ばすことができました」という伝え方では、結局どのくらい貢献したのか掴みづらくなってしまいます。「前年と比較して150%の売り上げを達成しました」と言えば、「1.5倍も増やしたのか」とインパクトとリアルさを持たせることができ、相手を自分のストーリーに引き込みやすくなるのです。エピソードは、常に数字で説明することを意識しましょう。
過程ではなく結果にコミットしたエピソードを話そう
実際に苦労を重ねたり、努力をしたりという経験を話す時は、つい「自分がどれだけ頑張ったか」をアピールしてしまいたくなりますよね。頑張ったことを評価してもらいたいという気持ちは、誰しもが持つものです。しかし、過程はあくまで目標達成までの一つのステップでしかなく、そのことばかり話すと、最初に設定した目標と結びつきづらくなってしまいます。就活のエントリーシートでは、「過程」よりも「成果を残すこと」に対していかにコミットできたのか、というエピソードを中心に伝えることをおすすめします。
最後に必ずもう一度結論を述べよう
テンプレートの紹介でもお伝えした通り、「つまり何が言いたいのか」をまとめるために、話の最初と最後で「結論」を必ず伝えましょう。極端に言えば、そのエントリーシートで本当にアピールしたいことは「結論」として示すことが基本で、エピソード(経験)の部分はアピールしたいことを裏付けるための事実に過ぎないのです。エントリーシートからくみ取ってほしい内容を強調するため、必ず結論を最後にもう一度述べることを忘れないようにしましょう。
まとめ
ここまで、エントリーシートの書き方が分からない就活生に向けて、自己PRのテンプレートとポイントをご紹介してきました。テンプレートを参考に、自己PRの流れをつかむことができたでしょうか。テンプレートでポイントさえ押さえることができれば、あなたもスラスラとエントリーシートを書き進めることができるはずです。企業側にあなたの魅力が伝わるようなエントリーシートを書けるよう、応援していま
す。
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