よく問われる質問の前に最終面接について知ろう

・1次面接や2次面接との違い

一般的に、1次面接や2次面接では、人事や現場社員がが面接を担当します。そして、志望動機や学生時代がんばったことなどいくつかの質問から「学生の人となりや志向が自社に合っているか」「業務面で必要なスキルや素質があるか」などを判断します。そうして、求める人材像に合致した学生の選考を進めていきます。
最終面接では、採用決定権をもつ経営者や役員クラスが担当することが多く、最終的な入社可否の判断がくだされます。スキルの確認よりも、価値観や人となりが自社とマッチしているか、意欲はあるかなど、長期的な観点で採用可否を判断しています。

・最終面接の所要時間や通過率

最終面接の所要時間や通過率は、企業によって異なります。社長や役員などとの顔合わせと考えている面接もあれば、厳しく審査されるようなものもあります。
ほぼ顔合わせの最終面接の場合は、簡単に入社意思を確認しただけで終わることもあり、5~10分程度で終了することもあるでしょう。最終面接でも、人柄や価値観をじっくりと審査される場合は、30分~1時間程度の長時間で面接をおこなうこともあります。

通過率に関して、確実に言えるのは、「面接」である以上、必ず受かるという保証はありません。重要なのは、最終面接まで行った、意思確認の場だから大丈夫、と油断せずに準備と対策をしっかり行い臨むことです。

・最終面接の目的

最終面接は、「スキル面」や「自社にマッチしているか」の最終判断と、入社の意志がどのくらい強いかの確認が企業の目的となります。
最終面接に参加する学生は、ESや筆記試験、1〜2次面接を通過してきているので、企業が求める水準、スキルには達していると判断されます。そのため、経営者や役員たちが「入社意欲が高いか」「入社後に活躍できそうか」「自社の社風に合いそうか」など、一問一答では見えにくいポイントについて確認していき、不安がない状態になれば「採用」という最終判断をくだします。最終面接では、スキル面だけでなく、長期的な観点や、企業全体を経営する目線で判断される、ということを理解して当日にのぞみましょう。

最終面接の質問に答える際に意識するポイント

入社意欲の高さをアピール

企業は内定辞退や早期退職を避けるためにも、より志望度の高い就活生を採用したいと考えています。最終面接の段階まで進んだ就活生であれば、多少の差はあっても、どの就活生も「企業の求める水準、スキルに達している」と考えられます。それ以外に差を見出せるのが、入社意欲の高さや熱意といえるでしょう。

これまでの面接での回答と矛盾がないようにする

最終面接で気を付けなければならないのが、今までの選考の回答からブレないということです。最終面接の面接官は、あなたのこれまでの選考の様子などを踏まえた上で最終面接に臨みます。これまでの内容と異なる回答をしてしまうと、「自分の考え/意思が固まりきってないのかな」とマイナス評価につながる可能性があります。そうならないためにも、最終面接の前に、エントリーシートや一次面接・二次面接などの内容を再度確認しておくことはとても重要です。

最終面接の質問に答える際に意識するポイント

最終面接の質問に答えるために準備しておくこと

・業界/企業研究・自己分析を改めて行う

最終面接では「入社意思の強さ」「自社とマッチしているか」が重要視されます。これまでの選考過程でも見極められてきたポイントですが、重役が「自社にマッチする学生か」の最終判断をします。そのため、今一度、自己分析や業界・企業研究をおこないましょう。
企業がどんな人材を求めているのか、どんな事業や部署がありどんな働き方をしているのかを理解し、「どこに魅力を感じ、どのように自分が活躍できるのか」をしっかりアピールしましょう。そして、自分の人柄やスキル、価値観が企業理念に合っていることを論理的に話しましょう。

基本的なことを見直すことも大切ですが、新しい情報も把握する必要があります。面接を受ける前に、何か新しい情報が更新されていないか、企業のホームページや業界のニュースなどをチェックし、最新情報を頭に入れておきましょう。

・エントリーシートやこれまでの面接の内容を見直しておく

最終面接では、「志望動機」「自己PR」「学生時代にがんばったこと」など、基本的なことも質問されます。今までの選考で回答した内容とブレがないようにするためにも、エントリーシートや履歴書、これまでの面接の内容などを見直す必要があります。エントリーシートにどのような意図で何を書いたか、を見直しておくことで、質問にもスムーズに答えられますし、回答に矛盾も生まれません。

・予想される質問に対して考えをまとめておく

どの面接でも共通することですが、最終面接でも「面接官の質問に素早く答えられる」「質問の答えが的を射ている」この2点が求められます。面接官から質問された際に、きちんと的を得た回答ができても、回答までの沈黙の時間が長かったり、反対に、素早く答えても的外れな回答になっていたりしては選考を通過することは難しいのです。「瞬時に質問の意図を汲み取って素早く答える」と言われると難しく感じますが、これらは練習量でカバーすることができます。なぜなら、最終面接で問われる質問はある程度予想できるからです。問われそうな質問の候補を挙げ、質問の意図を考えながら事前に回答を準備しておきましょう。よく問われる質問の意図まで理解することで、予想外の質問にも柔軟に対応できるようになるはずです。

最終面接の質問に答えるために準備しておくこと

最終面接でよく問われる質問と回答例

最終面接では、「志望動機」「自己PR」「学生時代にがんばったこと」など、基本的なことも質問されます。ここでは、その他によく聞かれる質問の例文を紹介します。

・入社意欲を問う質問とその回答例

【質問】同業他社ではなく、どうして弊社なのですか?

<回答例>
多角経営や多店舗化を積極的に行う同業種の企業が多いなかで、御社は自社のブランドを守り、多店舗化ではなく堅実な経営を行っていることで、お客さまから高い信頼を得ている点に大変魅力を感じます。
また御社の「新たな100年に向かってやるべきこと」という行動指針のなかで、社員が一丸となり、より品質を高めてお客さまの期待以上の満足を提供していく姿勢に共感しており、私も御社の社員として次の100年に向かって貢献できればと考え志望させていただきました。

【ポイント】
他社を否定するのではなく応募企業の良さを伝えることが大切です。この質問から業界・企業研究が十分にできているか確認されています。同業他社の批判ではなく他社より優れている点を整理したうえで、応募企業の特徴や良さを回答するようにしましょう。

https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/mensetsu/qa13
↑ここから引用

・将来の展望を問う質問とその回答例

【質問】入社したら、当社で何を実現したいですか?

<回答例>
御社に入社できたら、中小企業のコンサルティング事業に従事したいと考えております。学生時代に多くのボランティア活動を経験しました。その結果、人の助けになる取り組みこそが自身の原動力になっています。また所属していた〇〇ゼミでは、地方創生や中小企業の再生事業をテーマに論文を書き、学生アイデアソンにも参加して、〇〇賞をいただきました。この経験と熱意を生かして、顧客の課題解決をおこない、日本企業の99%を占める中小企業を元気にしていきたいです。

【ポイント】
募集職種と関連性を持たせて企業の期待を踏まえた回答をしましょう。具体的なエピソードを盛り込むことで説得力がアップします。

https://campus.doda.jp/career/job/000218.html
↑ここから引用

まとめ

最終面接について解説していきましたが、いかがでしたか。最終面接では、能力よりも志望度の高さや社風とマッチしているかが重視されます。重役と話す機会はあまりないため、緊張するかと思いますが、事前準備をしっかりして最善をつくしましょう。

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