【志望動機とは】履歴書の書き方について知る前に要確認

志望動機を聞かれる理由を知らないままでは、採用担当者の求めているしている志望動機とは異なるものになる恐れがあります。まずは、志望動機を質問する目的を理解しましょう。

志望動機を書く目的

多くの学生が一度に企業に応募します。そこで、企業は学生を選抜することを目的にエントリーシート(ES)を導入しています。
自社への志望度を聞くことで、学生の本気度や熱意を測っているのです。きちんと企業研究をしているのか、学生時代したことをどのように会社で活かそうとしているのか、そして学生と企業との適性はどうかを見るために志望動機を聞いています。。

求める人物像と応募者がマッチしていること
応募者に、心からの熱意があること
以上の2点を見ることが、志望動機を聞く主な目的と言えるでしょう。

志望動機の重要性

志望動機を聞く目的で述べたように、志望度合を測ることが出来ます。企業側は内定辞退や退職を防ぐために、志望度が高く自社を第一志望にしている学生に入社して欲しいと考えています。
また面接で聞かれる質問内容は、エントリーシート(ES)に沿った内容となります。熟考せずに軽い気持ちで志望動機を書いてしまうと、面接で痛い目を見ることになります。
志望動機一つを見ても、学生時代に何をしたのか、どういった価値観で物事を考えているかなど、就活生の人となりをある程度見ることも出来ます。
以上の点から、志望動機は採用選考において非常に重要な項目であることが分かります。

文字数の目安

字数制限を設けられている場合、150~200字程度で記入することが多いです。また空欄になっており、その枠いっぱいに埋める場合もあります。

文字数に対して8割以上書くことが最低ラインです。文字数制限が無い場合には、書きたいこと全てを詰め込むのではなく、必要最低限の情報に絞って書くと端的かつ分かりやすい文章になり高評価に繋がる可能性が高くなります。
基本的には文字数制限があることがほとんどなので、伝えたい内容を絞って、面接で詳細を具体的に話すと良いです。

履歴書における志望動機の書き方のポイント

志望動機を書き始める前にしておきたい下準備や自己分析のポイントについてお話していきます。

なぜその企業でないといけないのかを明確にしておく

前述した通り、志望動機は学生と企業との適性の有無と学生の志望度を測るためのものです。そのため、突き詰めて企業研究を行い、志望動機の根本でもある「なぜその企業に入社をしたいのか」ということを明確にする必要があります。
「なぜその業界で働きたいか」ということをまず考え、そこから「なぜその企業なのか、職種なのか」、範囲を狭めながら探っていきましょう。

入社後に何がしたいのか、出来るのかを明確にしておく

新卒採用では、学生がもし自社に入社した場合将来どのように貢献をしてくれるのか、何を自社にもたらすのかを採用担当者は見ています。重視しているのは学生の現在のスキルや経験よりも、入社後に発揮されうる将来性です。。そのため、実務経験がなくとも、適性を見込んで採用するのです。
現時点の経験から予想出来る志望企業への貢献の仕方や、入社後に何を成し遂げたいのかといったあなたの将来像を、あなた自身が把握しておかないといけません。
また、きちんと将来のビジョンを描くことで、何故その企業に入社したいのかということが具体的に見えてくるでしょう。

履歴書における志望動機の書き方のポイント

履歴書における志望動機の書き方4ステップ

文字数制限にもよりますが、結論⇒結論に至る理由、他社との差別化⇒将来のビジョン⇒結論といった流れが理想の流れです。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

ステップ①なぜ志望したのか結論を書く!

結論は必ず最初に書きましょう!
採用担当者は、数えきれない程の量のエントリーシート(ES)に目を通さなければなりません。採用担当者の目を引くような1文を最初に書くことが大切です。
最初の一文、つまり書き出しがエントリーシート(ES)の通過の可否を左右するといっても過言ではありません。「志望する理由は◯◯です。」というように簡潔かつ明確に書きましょう。

ステップ②志望するに至った経緯を書く!

結論に当たる志望動機に至った経緯にについて、あなた自身の経験と絡めて説明しましょう。この志望動機と関連したあなた自身の経験を述べることにより、志望動機が一層説得力のあるものになります。

ステップ③その企業でなければならない理由を書く!

同業他社や競合他社は複数存在します。他社ではなく、志望企業を選んだ理由は必ず志望動機に書き加えましょう。
この部分を書くためには、業界研究と企業研究が必要不可欠です。志望企業にしかない事業内容や業務内容、魅力などを明確にしておき、出来ればエピソード・経験談・具体例と共に書くようにしましょう。

ステップ④入社後のイメージを書く!

先述した通り、採用担当者は学生の将来性を見込んでのポテンシャル採用を行います。
志望企業に入社後、どのように貢献し、何を成し遂げたいのかに触れることで、採用担当者にあなたの将来像をイメージさせることが重要です。
加えて、あなた自身の将来について明確なビジョンがあると、先を見越して行動できる人物であるという評価が付く可能性が高まります。

【履歴書における志望動機の書き方4ステップ】を踏まえた例文

例A

『私が貴社を志望する理由は、最高峰のクオリティーの車を人々の手に届けたいと思うからです。私は地方での暮らしの経験から、車が「人々の生活を豊かにする」可能性を秘めていることを実感しました。貴社は環境に配慮した技術を世界に先駆け開発し、導入するなど人々の生活を豊かにする技術開発に力を注いでおり、その点に魅力を感じています。私は貴社において、最高峰のクオリティーの車を人々の手に届けるべく邁進していきたいと考えています。』

例B

『私が貴社を志望している理由は、貿易業務に魅力を感じているからです。私はアジアへの留学経験から、必要な製品が適切に普及し切れていない現状を目の当たりにしました。自らの働きを通じて製品を適切に分配し、多くの人々の生活を豊かにしたいと思い、商社に魅力を感じております。その中で貴社を志望している理由は、一人一人の社員の主体性に重きを置いている点に魅力を感じたからです。私は学生時代の部活動の経験から、課題を見つけ、その課題の解決に向け主体的に取り組むことにやりがいを感じております。貴社は若手社員にも経営に対する意見を求める風土があるとのことで、そのような点に魅力を感じています。』

解説

A・Bの両方において志望理由が明確かつ具体的で分かりやすく、しっかりとした業界・企業研究による競合他社との差別化が行われているのが評価されるポイントです。
エントリーシート(ES)では文字数制限により書く内容の選別が必要であり、必要な要素を簡潔かつ明確に組み込むかが重要になります。
エントリーシート(ES)の志望動機は、「端的」「論理的」「熱意」を意識して書くようにしましょう。

【履歴書における志望動機の書き方4ステップ】を踏まえた例文

志望動機はESの最重要項目

ここまで、志望動機の書き方について紹介しました。一見、難しそうにみえる志望動機ですが、ポイントさえつかめば怖くありません。

志望動機は人事や採用担当者にとって、最重要視している項目といっても過言ではありません。業界研究、企業研究、自己分析を通して、採用担当者にこの学生に会ってみたいと思わせましょう。あなたが志望企業に入社したいという強い気持ちを、志望動機の項目で確実にアピールするように心がけましょう。

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